メジャーアイドル楽曲部門
1位 OK! / lyrical school :3pts.
現体制になって3年を迎えたリリスクのスキルフルな面が存分に発揮された、高速のマイクリレーが印象的なダンスチューン。初期のリリスクがラップについてある種の稚拙さからくる可愛さを売りにしていた事を考えると、本作は結成10周年を迎えたリリスクがこれだけテクニカルなラップをできるクルーに大きく成長を遂げた証であり、アイドルラップとしての一つの到達点だと思う。
2位 薔薇の緊縛 / 東京女子流 :2.5pts.
CDではIntroductionから始まる、壮大でエッジの効いたトラックがとにかくカッコ良い東京女子流10周年記念シングル。打ち込みをサウンドのベースとしながらも、バックや間奏で聞かせるギターのカッティングは女子流前半期のファンクネスを彷彿とさせるもので、まさに彼女達の10年の活動の集大成と言える楽曲に仕上がった。
3位 恋のダンジョンUME / たこやきレインボー :2pts.
アレンジを担当したCMJKが昭和のビンテージシンセサウンドをゴリゴリに詰めこみ令和の時代にドロップした最高のテクノ歌謡。近年シティポップがブームになり昭和的なシンセサウンドを使うおしゃれな楽曲が増える中、あえてそのサウンドを歌謡方面に振り切ったのが彼女達らしさに溢れて素晴らしい。
4位 もしもし、インターネット / でんぱ組.inc :1.5pts.
でんぱ組の楽曲は個人的には苦手なものも多いのだけれど、昨年発表された「形而上学的、魔法」のトラックと歌にその概念を大きく覆された。この曲で起用した10代のトラックメーカー、諭吉佳作/men.とでんぱ組が再びタッグを組んだユニークなメロディーとリズム、そして平成初期を思わせるPVも面白いトリッキーな名曲。
5位 ジャンプ / 私立恵比寿中学 :1pts.
音源発売時には活動休止中だった安元さんが復帰し(現在は再度療養中)ライブで披露されたことで、約1年の時を経て遂にこの曲の完成形を聞くことができた喜び。エビ中の中でも屈指のエモーショナルなトラックと、彼女達の高い歌唱力との相乗効果で聞く人間の感情を大きく揺り動かす楽曲が出来上がった。
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