第9回アイドル楽曲大賞2020 >> 個人ページ オノD

投票者情報


ニックネーム:オノD


メジャーアイドル楽曲部門


1位 OK! / lyrical school :3pts.
  現体制になって3年を迎えたリリスクのスキルフルな面が存分に発揮された、高速のマイクリレーが印象的なダンスチューン。初期のリリスクがラップについてある種の稚拙さからくる可愛さを売りにしていた事を考えると、本作は結成10周年を迎えたリリスクがこれだけテクニカルなラップをできるクルーに大きく成長を遂げた証であり、アイドルラップとしての一つの到達点だと思う。
2位 薔薇の緊縛 / 東京女子流 :2.5pts.
  CDではIntroductionから始まる、壮大でエッジの効いたトラックがとにかくカッコ良い東京女子流10周年記念シングル。打ち込みをサウンドのベースとしながらも、バックや間奏で聞かせるギターのカッティングは女子流前半期のファンクネスを彷彿とさせるもので、まさに彼女達の10年の活動の集大成と言える楽曲に仕上がった。
3位 恋のダンジョンUME / たこやきレインボー :2pts.
  アレンジを担当したCMJKが昭和のビンテージシンセサウンドをゴリゴリに詰めこみ令和の時代にドロップした最高のテクノ歌謡。近年シティポップがブームになり昭和的なシンセサウンドを使うおしゃれな楽曲が増える中、あえてそのサウンドを歌謡方面に振り切ったのが彼女達らしさに溢れて素晴らしい。
4位 もしもし、インターネット / でんぱ組.inc :1.5pts.
  でんぱ組の楽曲は個人的には苦手なものも多いのだけれど、昨年発表された「形而上学的、魔法」のトラックと歌にその概念を大きく覆された。この曲で起用した10代のトラックメーカー、諭吉佳作/men.とでんぱ組が再びタッグを組んだユニークなメロディーとリズム、そして平成初期を思わせるPVも面白いトリッキーな名曲。
5位 ジャンプ / 私立恵比寿中学 :1pts.
  音源発売時には活動休止中だった安元さんが復帰し(現在は再度療養中)ライブで披露されたことで、約1年の時を経て遂にこの曲の完成形を聞くことができた喜び。エビ中の中でも屈指のエモーショナルなトラックと、彼女達の高い歌唱力との相乗効果で聞く人間の感情を大きく揺り動かす楽曲が出来上がった。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 ナイスポーズ / RYUTist :3pts.
  アルバムからの先行配信第一弾としてリリースされたナイスポーズ。RYUTistの透明感有るコーラスワークが柴田聡子が作り出すポップでオーガニックなサウンドとトリッキーなメロディーと相まった極上のポップソング。最後の最後に大サビを持ってくるという面白い構成も見事。本曲を聞いてアルバムが名盤になることを確信できた。
2位 CLAP!CLAP!CLAP! / Awww! :2.5pts.
  元はちみつロケットの3人と新メンバー2人が加わったスタダの新グループAwww!。どんな楽曲が生み出されるのかと思っていたそばから今年最高のアイドルラップ曲がドロップされるのには驚かされた。ダンサブルでオシャレなトラックに洒落の効いたリリック、なによりラップの絶妙な巧拙具合がアイドルラップ好きとしてたまらない。
3位 さかさま / Negicco :2pts.
  Negiccoはこれまで数々のアーティストから楽曲提供を受けてきただけに、もう楽曲提供者で驚くことはないだろうと思っていた自分を殴りたい。沖野俊太郎を担ぎ出してくるなんて!オキシュンがフロントマンを務める初期Venus Peterを彷彿とさせる直球のネオアコサウンドとNegiccoのボーカルが組み合わさる未来は想像できなかった。最高。
4位 Dancer in the night / ばってん少女隊 :1.5pts.
  4年間所属したビクターを離れ独自レーベルを立ち上げたばっしょー。5週連続楽曲配信からのアルバム発売と精力的な活動の中リリースされたこの曲は、初期ジャミロクワイを彷彿とさせるアシッド・ジャズ。これまでスカパンクやロックのような激しいサウンドに元気な歌声を載せてきた彼女達の大人な部分が引き出された、まさにばっしょーの新境地。
5位 雨音 / 武藤彩未 :1pts.
  昨年から本格的に活動再開した武藤彩未にとっては再デビュー曲ともいえる雨音。シティポップ感の有るトラックに、かつてと変わらないまっすぐ伸びやかながら、更に大人っぽさが加わった歌声が乗ることで生まれた極上のポップソング。

アルバム部門


1位 『ファルセット』 / RYUTist :3pts.
  青空シグナル~きっと、はじまりの季節までの4枚の名シングルに、全く引けを取らない最高の新曲達が組み合わさって完成した、アイドル界のみならず2020年の日本のポップスを代表する名盤。既発曲が多いアルバムは構成が難しい中、これしかないという曲順を導き出したRYUTist陣営の会心の仕事ぶりに脱帽。
2位 『playlist』 / 私立恵比寿中学 :2pts.
  ビッケブランカ、マカロニえんぴつ、石崎ひゅーい、iriといった様々なジャンルの新進気鋭のアーティスト達をプロデュースに迎えたエビ中の6thアルバム。これだけバラエティに富んだ作曲陣を迎えながら、前作MUSiCよりアルバムとしてしっかりとまとめたディレクションの良さが光る名作。
3位 『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』 / Kaede (Negicco) :1pts.
  今年1月にソロデビュー後初となるフルアルバム(こちらも名盤)をリリースしたNegiccoのKaedeが、1年も絶たずにリリースした傑作コンセプチュアルミニアルバム。Lampの染谷大陽とウワノソラの角谷博栄のプロデュースから、まるで昭和のシティポップのカセットを聞いているように感じさせる面白い作品が生み出された。

推し箱部門


RYUTist
  今年は文句なしの傑作アルバムを生み出した彼女達が推し箱です。コロナでアイドル界も非常に厳しい状況に置かれた中、Negiccoと共に新潟から素晴らしい楽曲たちを送り出してくれた事に大いに元気づけられました。ありがとうございます!