アルバム部門
1位 『歳時記』 / 3776 :4pts.
恐ろしいアルバムだった。
あまりにも四季とそれにまつわる花鳥風月と人々の暮らしが再現されすぎていてアルバムを聞き終わると本当に1年が経った気がしてしまう。リピート再生するとまた始まるお正月がリアル。
特に霜月から師走にかけて冷たい風が吹き荒れ、年末への焦燥感が高まり、畳かけられたあげく突然クリスマスになってまあいいか的な大団円になってしまう所が現実っぽくて面白かった。
お祭りやイベントの時はすべてを忘れて楽しむものだが、強制的に挟み込まれる十二支と二十四季節が止まることの無い時の流れをを否応なしに思い出させる。ボヤボヤしてるとあっという間に終わっちゃうよ!と言われているようで戦慄した。
それでも楽しく聞けるのは井出ちよのの醸し出す天衣無縫さの力だと思う。物の怪のようなアルバムだと思います。
2位 『ユモレスキ』 / ヤなことそっとミュート :1pts.
全体に漂う夜の感じ、冬の感じ、でも血が流れている温かい感じがある。
BLUEの凶暴で煮えたぎるサウンドとパワーのあるボーカルなのにこんなに清涼感があるのはなぜなんだろう。
次のNostalgiaへのが流れが最高です。
3位 『town』 / nuance :1pts.
トラックのエッジの立ったシティーポップ感とボーカルのプライベートな感じが、休むことのない街とそこに暮らす人の物語が浮かび上がってくる。
ブリキの街はテレビのテレビ神奈川のクロージングの時に流れてほしい。
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