アルバム部門
1位 『This is N.E.O. Local City Pop』 / High Touch Girls :5pts.
アイドルにはストーリーがどうの、武道館をめざしてどうの、と云う楽曲外の情報を一掃する存在。前橋市で様々なプロジェクトを仕掛ける運営と女子大学生によるユニットで、アイドルのふりをした地元応援キャンペーンガールとも。メンバーの就職活動などもあり、1年も活動しないまま終了となったがそれも総て当初の予定通り。ステージに立って唄って踊る事の喜びが溢れるステージングも青春映画のような爽やかさがあった。サウンドの総ては「ソウルしか書けないのですが」と門を叩いた川上広武で、ソウル、ファンク、ディスコを下敷きにしたオールドスクールなラップを展開。当初lyrical schoolのパクリと囁かれたこともあったが、曲が発表される度それとは異なるトラックを次々打ちだし、地歩を固めたその結果がこのアルバム。
2位 『あゆみくりかまきがやって来る! クマァ! クマァ! クマァ!』 / あゆみくりかまき :0.5pts.
大半がU.M.E.D.Y.とAPAZZIによるパンキッシュでキッチュなロックサウンド。空気感を生かした丁寧なマスタリングも心地よい。演奏をScafull King、Back Drop Bombあたりのメンツで固めた人脈もこの運営ならでは。
3位 『CHELMICO』 / chelmico :0.5pts.
誰がどの曲を書いたのか書かれてないと云う、作家軽視のライナーノーツには閉口ものだが、サウンドはそれとは別。近頃増えすぎたアーバンラップの中では出色の仕上がりで、結成初期からSoundcloudにUpされていた「ラビリンス'97」の官能的なサックスが聴く者を酩酊させる。
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