インディーズ_地方アイドル楽曲部門
1位 キャンディタフト / 真っ白なキャンバス :3pts.
「SHOUT」のイメージが強い白キャンだけど、けっこう要所要所でアンセムを放っていて、それがフロアで段々と熟成されていく過程もおもしろい。この曲はセリフ調、合唱パート、ソロ歌唱など様々な挑戦による目まぐるしい展開が雑にならずそれぞれ見せ場になっていて、本当にすごい完成度だと思う。メンバーそれぞれの声が良い多様性を見せていて、とくに西野千明のソロパートのエモさは類を見ないし、それを受けての小野寺梓のソロは至高の一言。
2位 ダウノー / シンダーエラ :2.5pts.
シンダーエラが対象期間に出した楽曲は全部が傑作中の傑作でした。どれか一曲を選ぶのが難しいので、現状のグループの推し曲に忠実にこれに投票しておきたい。初期に垣間見えたラウド調を前面に押し出して、かつ繰り返される転調と技巧的な歌詞というマキシマムザホルモンを想起させる要素を真正面から取り込んだド級のフロアアンセム。楽器のみならずまったく声質の異なるメンバーの声がそれぞれ活きていてプロデュース力のすごさにも脱帽。もちろんそれを具現化するメンバーにも感謝を。
3位 星を泳ぐ / 十六夜ポラリス :2pts.
3拍子でジャズ調で、このまま行くとホーンを入れてビッグバンドジャズの世界に――とはせずにエレキギターがめちゃくちゃかっこいいフレーズを響き渡らせるセンス×センスみたいなとんでもない一曲。この曲がアイドルイベントで鳴っているという狂気。「アステリズム」が100点ならこの曲は1200点くらい。跳ね回るドラムに何度も昇天させられる。
4位 ユメユメ / 棘-おどろ- :1.5pts.
ライブハウスのステージに仮託して、やるせない日常を生きる人々のための救済の感覚を高らかに歌う大傑作。あまり歌詞を気にしたことがないグループで、ここまで救いというものを歌うグループだったとは思わなかった。ライブ会場で聴くと音源とは比べ物にならないくらいに気持ちを高ぶらせる。
5位 くゆりゆく / 月刊PAM :1pts.
佳品揃いの楽曲とセンスが炸裂するおやホロのカバーでクオリティの高いライブを展開してきていたユニットがついに手にしたアンセム。ヤマモトショウ恐るべし。なんだけど、この曲が成立するのも圧倒的な歌唱力のツインボーカルだからこそ。すごい。
|