アルバム部門
1位 『da-gashi☆』 / da-gashi☆ :5pts.
駄菓子メーカーが後ろ盾となっている大阪のロコドル。メンバーは現在第三期で、昨年までは小学生が2人居て、さながらお菓子の国から来た妖精のようでもある。2019年にオリメンによるCDが出ていたが、現メンにより再レコーディング+ライブでは披露済みの新曲から成るのが今作。各所に洋楽インスパイアが散らばっており、例えば「D-A-G-A-S-H-I☆」はToni Basil「Hey Mickey」から引用するなど、バブルガムポップの令和勘案が巧い。失われたロコドルのいいところを全部兼ね備えたグループ。音楽Pは、はじん(Public-one)と、中原実優(studio JEN)の2人。
2位 『fuckin' sisters』 / femme fatale :0.5pts.
戦慄かなの+頓知気さきなの姉妹ユニット。ケンモチヒデフミ、DE DE MOUSEらによるカワイイナイトクラブ。佐々木喫茶が単発参戦してTikTokで多用された「だいしきゅーだいしゅき」(2022)だけがアゲアゲで、それ以外は概ねミディアムチューン。2021年のデビュー曲から2022年配信のシングル群を俯瞰しながら、サイモンハリスとスイングジャズを混在させてFuture Bassに戻ってくる終曲「Step Into」まで、最新型クラブトラックとカワイイを無理なく共存させる。それが洋楽模写や(やK-POP模写)でなく、童謡性なども持たせた和旋律郷愁と共に、海外がやれないことを実現するあたり何歩も抜けている。ただ、SSW小南泰葉が書いたロックバラードだけが特異。
3位 『Coffee』 / AMEFURASSHI :0.5pts.
スターダストのK-pop風味R&Bグループ。あまた存在するこの路線のアーティストを遥かに飛び越えるボーカルスキルとサウンドプロダクションを、かつてのみにちあ☆ベアーズや3B junior出身者が何年も経ってコレを成立させている。今作では90'sハウス風味「Love is love」がキモ。作曲はsty。
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