第12回アイドル楽曲大賞2023 >> 個人ページ サロン66

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メジャーアイドル楽曲部門


1位 息をする心 / STU48 :3pts.
  コールドプレイが三回ひっくり返ったような曲。ストリングスのリフから徐々に駆け上がっていく四つ打ちトラックで、この手の乃木坂路線にしては意外とテンポが早い。作曲は三谷秀甫、編曲はAPAZZI。乃木坂にとられなくてよかったで賞。c/wの「自然淘汰主義」もかなり良。
2位 Red-Stella / 太陽と踊れ :2.5pts.
  声優ユニットDIALOGUE+を手掛けていたポニーキャニオン野島鉄平が同グループを離れて作ったグループで、「太陽と踊れ」「月夜に唄え」の対になる2つのユニットから成る。四市田雲豹、渡辺翔、yuigot、中村瑛彦、石濱翔など作家集めに余念がない中、今作はかわいあこ+星銀乃丈のtiny babyコンビによるもの。
3位 ブルーベリーフレーバー / ブルーベリーソーダ :2pts.
  TBSの女優育成番組『私が女優になる日_』から生まれたグループ。秋元康P+青色ということで、乃木/STU/僕青と被りに被っているが、中堅事務所が作った中堅グループみたいな仕上がりで丁度いい。というか、これを貰えなかった僕青がかわいそう。作編曲はSUPA LOVEの金崎真士。
4位 カギカッコ / PiXMiX :1.5pts.
  特色には欠けるが良曲だけは集めるという東宝芸能のグループ。1人辞めて3人になった。
5位 Baby Steps!! / Lucky² :1pts.
  同グループ得意のキラキラファンク。LDHのグループだが、ギンギンマスタリングでなくボトムの豊かな気持ちのいい音作りにしてあるのは、avexでなくソニーと組むとこうなるという良い見本。かといって「キミすき」(2021)に勝るかというとそうでもない。作曲:八木篤史+編曲:平田祥一郎。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 LABIBI / Fuhua :3pts.
  SILENT SIRENのボーカル/ギターすぅプロデュースのグループで、2023年6月デビュー。楽曲もすぅ本人で、アレンジにクボナオキと布陣はサイサイと同じだが、こちらの音楽性にサイサイ風味はなく、PWLユーロとK-POPの掛け算にしてある。イントロのアーバンサックスといいシンセの音色選びといい、お金持ってるところがアーリー80'sをアップデートした音という感じが充満する今年イチの楽曲。
2位 ユアサイダー / 夢現シンクレティズム :2.5pts.
  何か有名なグループのカバーなのでは?と疑って調べてしまうほど、開始1秒でアンセム感満載。コスプレイヤー・高嶺ヒナプロデュースのグループで、作曲はDeco*27などに関わるtepe。
3位 KiSS KiSS KiSS / KiSS KiSS :2pts.
  GANG PARADEの別働隊。ソフトバレエのようなインダストリアルテクノからの三三七拍子でキス煽りという、バカバカしい構成。こういう曲こそ日本人にしか書けない、というか書かない曲。同グループの「KiSSES」はShiggy Jr.原田が書くポップなディスコハウスで、くだらない曲ばかりやっているわけではない。
4位 Storm Rider / Finger Runs :1.5pts.
  AqbiRec。解散したNILKLYのメンバーを軸に、オーディション合格組に朝倉みずほ等を加えて編成。プレステ世代のビッグビート主体のグループで、この手があったかと驚いた。作曲はタニヤマヒロアキ。
5位 Popcorn~2人だけのフレーバー~ / Lily Wings :1pts.
  SKE48でお馴染みゼストが運営する、ZEST MUSIC SCHOOLから生まれたグループ。FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」の構造をお借りして翻訳しなおしたかのような曲で、ギラギラ感を抜いてロコドル感を足すとこうなる。作曲はYui Matsudaとあるが、よくわからず。

アルバム部門


1位 『da-gashi☆』 / da-gashi☆ :5pts.
  駄菓子メーカーが後ろ盾となっている大阪のロコドル。メンバーは現在第三期で、昨年までは小学生が2人居て、さながらお菓子の国から来た妖精のようでもある。2019年にオリメンによるCDが出ていたが、現メンにより再レコーディング+ライブでは披露済みの新曲から成るのが今作。各所に洋楽インスパイアが散らばっており、例えば「D-A-G-A-S-H-I☆」はToni Basil「Hey Mickey」から引用するなど、バブルガムポップの令和勘案が巧い。失われたロコドルのいいところを全部兼ね備えたグループ。音楽Pは、はじん(Public-one)と、中原実優(studio JEN)の2人。
2位 『fuckin' sisters』 / femme fatale :0.5pts.
  戦慄かなの+頓知気さきなの姉妹ユニット。ケンモチヒデフミ、DE DE MOUSEらによるカワイイナイトクラブ。佐々木喫茶が単発参戦してTikTokで多用された「だいしきゅーだいしゅき」(2022)だけがアゲアゲで、それ以外は概ねミディアムチューン。2021年のデビュー曲から2022年配信のシングル群を俯瞰しながら、サイモンハリスとスイングジャズを混在させてFuture Bassに戻ってくる終曲「Step Into」まで、最新型クラブトラックとカワイイを無理なく共存させる。それが洋楽模写や(やK-POP模写)でなく、童謡性なども持たせた和旋律郷愁と共に、海外がやれないことを実現するあたり何歩も抜けている。ただ、SSW小南泰葉が書いたロックバラードだけが特異。
3位 『Coffee』 / AMEFURASSHI :0.5pts.
  スターダストのK-pop風味R&Bグループ。あまた存在するこの路線のアーティストを遥かに飛び越えるボーカルスキルとサウンドプロダクションを、かつてのみにちあ☆ベアーズや3B junior出身者が何年も経ってコレを成立させている。今作では90'sハウス風味「Love is love」がキモ。作曲はsty。

推し箱部門


Fuhua
  前期はたまプリ、untitledメイン。後期は多忙で現場減らし中だが、Fuhua、STU、NMB研、スタプラ研、Rebuild、一部のハロあたりをウロウロ。また、時折回遊していたグループあれこれから5人も卒業したため、それらを回るだけでスケジュールが埋まってしまった。何度消えても何度も蘇る石野理子がAoooなるバンドで復帰したのもこの年。