第12回アイドル楽曲大賞2023 >> 個人ページ aerodynamik

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ハンドルネーム:aerodynamik


サイト:Aerodynamik - 航空力学


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 NEW DANCE / XG :3pts.
  メインライターはJakops。
The Resurrection of avex. ベースがうねるディスコからの中盤の解放感。HARVEYの声色とメロディー、COCONAの会話のように自然なスタイル、MAYAの厳つくもクリアなフロウ、JURINのダンスと一体化する気品とグルーヴ、日本のアイドルラップとしてめちゃくちゃ面白い存在でもあるので、3か国語混在ラップ曲が待ち遠しい
2位 Either Way / IVE :2.5pts.
  メインライターはRyan S. Jhun、Luke Fitton(Kylie Minogueのツアーギタリスト)。
浮遊感と煌びやかさが同居したこれまでの作風から一転してインディーアナログ内省感を強く打ち出した一曲、何かと騒動に巻き込まれ疲れ切った彼女達の諦観を通り越しての自己受容を包み込むように、サビは分厚いシンセで埋め尽くされる。
「あの子はIだからよ、君はEだからよ もういいからVでもしよう」、MBTIをやたらめったらと振り回すオタクへのメッセージへも、DIVEは陽気に「I! E! V!」と被せコールするのでなかなかびっくりする。そうね、Vはハートなのかもしれない。
3位 Eve, Psyche & The Bluebeard's wife / LE SSERAFIM :2pts.
  メインライターは13(シプサムズ)。
イヴ/プシュケ/青髭の妻、聖書、ギリシャ神話、シャルル・ペローの童話から引用される、男たちの強いた禁を破る女たち。地を這うJersey Club、、特にユンジンの「I'm a mess mess mess mess mess mess mess I'm a mess in distress but we're still the best dressed Fearless say yes, we don't dress to impress」の語感、フィメールラッパーやリナサワヤマとのコラボ展開も含めて強く美しい。

4位 ローマでチャオ / Wink Music Service :1.5pts.
  元ピチカート・ファイヴ高浪慶太郎とサリー久保田のユニット、作曲はSOLEILでお馴染み岡田ユミ。
高浪さんとアンジーひより が寄り添う囁きツインボーカル、それだけで最高にキュート。
5位 enchanted night ~白夜 / Billlie :1pts.
  メインライターはASTROムンビンの妹で元YG練習生、現SSWのYOUHAと、SquarとWooonによるPixelWave。
「独創的ストーリーテーリング・アイドル」ことBilllie、ミステリー/ファンタジー設定のクセが強すぎて、日本におけるSF学会的な取っ付きにくさが凄いのだけれど、ベースごりごりシンセディスコポップとK-POP特有のオノマトペフックソングの両方を取りに行く強欲さも凄い、これは今年のそのタイプの楽曲「EUNOIA」や「DANG! (hocus pocus)」に埋もれてしまったミステリアスすぎる一曲。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 Mellow / ルカタマ :3pts.
  作詞ルカタマ(元めろん畑a go go)、作曲関美彦。
なんというビート。なんと優しいヴォーカル。夜を越えたハウスパーティー、始発直前くらいのメロウなタイミングでかかるLarry Heardのよう
2位 シグナル / Snacc :2.5pts.
  作詞OHTORA、作曲OHTORAと、術ノ穴出身で4s4kiなどを手掛けるmaeshima soshi。
どこまでも突き抜けないメロディと展開、ライブに行こうと告知を探しても延々と自撮りだけが並ぶメンバーのタイムライン、徹底した現実味の無さと不可侵の生身の危うさが同居する不穏な一曲。
3位 歯みがきレイディ / 放課後プリンセス :2pts.
  作詞作曲ケンカイヨシ。
教育現場にもぜひ、なノベルティーソング構造に差し込まれるチャイナ旋律と妖しい隠喩、終盤に唐突なサンバ、どうやっても耳に残る、今年ダントツの中毒ソング。
4位 フロンティア / RAY :1.5pts.
  作詞作曲編曲 管梓(エイプリルブルー)。
ダンストラックと強烈な青臭さ。ナカコーの歌が聞こえてくる。
5位 step into / femme fatale :1pts.
  作詞作曲DÉ DÉ MOUSE。
膨らみ過ぎた二人のイメージを飲み込むデデの突き抜けた少年性。

アルバム部門


1位 『NEW DNA』 / XG :3pts.
  avexがK-POPの育成システムを使って育てた実験ユニット、J-POPでもK-POPでもないX-POPを標榜しているけれどまあ韓国のよくあるガールクラッシュ路線なのかな、と思わせておいてリリースのたびにどんどんとんでもないことになっていく、今その過程を目にしている興奮

2位 『AZYL』 / HiiT FACTORY :2pts.
  90年代小室サウンドを令和にアップデートせず、石坂翔太と当時の機材で小室サウンドを当時のまま忠実に再現、STEREO TOKYOやEspeciaスタッフが集まり、YAMAHA EOSとRoland JP-8000、それとブックオフで仕入れたavexの短冊CDを山ほど並べて、メンバーのモチベーション放ったらかしのままコンセプトで遊び倒しているユニット。あまりに完璧な小室サウンドなので一定以上の年齢なら反射レベルで笑えるアルバム、そして後半の石坂翔太楽曲ではない一見曲数稼ぎの曲ではPellycoloや東新レゾナントがコンセプトに乗じて好きにやっていてそれがまた良い
3位 『WAVE RIDER』 / 相谷レイナ :1pts.
  前作の自作マッドチェスターから、今回はSam is OhmやPellycolo、illiomote、チェルミコでお馴染みTOSHIKI HAYASI(%C)らゲストと全曲組んでのガラージハウスやアシッドハウスへ。彼女を包む孤独と孤高の佇まいとの不思議な馴染み具合。

推し箱部門


Perfume