アルバム部門
1位 『Camellia』 / RAY :3pts.
固着したイメージを払うようなバラエティに富んだ楽曲集、ただ集めて揃えただけではなくすべて上質、本気でアイドル音楽の頂点を獲りにきている気概を感じる、すばらしい音楽体験。『尊しあなたのすべてを』『わたし夜に泳ぐの』『スライド』などなどの個人的嗜好に深くブッ刺さりまくった100点越えの傑作はなかったが、全曲ハイアベレージで、捨てるところがない、上質な一品。お歳暮にもよいと思う。
2位 『yumeyume』 / 棘-おどろ- :2pts.
グループ名から、よくある身の丈に合っていないイキりHR系なのだろうと思い込んで見向きもしてこなかったわけですが、『やだやだ』のライブMVをたまたま視聴したところ、「思ってたのとぜんぜんちゃうやんけ」となり「あら、いいですね」の波が押し寄せ、『アワアワ』でトドメを刺されました。これぞライブアイドルというダンサブルなポップロック群、そのうえで『たりたり』のような聴き飛ばしたくならない良質なロックバラードまで出された日には、ありがたくごちそうになりましたと瞑目して手を合わせるしかない。
3位 『待ち合わせの図書館にて』 / ねおち :1pts.
EVERYTHING IS WONDER『Wonder Why (I am so worried about you)』、くぴぽ『WATER』、I to U $CREAMing!!『Reve』、開花-かいか-『日々』、tipToe.『fifthRuler.』、きのホ。『リビングデッド』、TheWORLD『TheEMPRESS Ⅲ』との熾烈な最終枠争いを制したのは、滑り込みの一枚。各アルバムを通して聴き比べても決めきれず、時間もないので改めて各曲の冒頭や中間の数十秒、数分を聴き比べ、「なぜ俺はこんなことをしているのだろうか?」という疑問を抱いた末に、もっとも音と声がしっくりきた、ねおち『待ち合わせの図書館にて』に決めた。でも、正直、今でもまだ迷っている。
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