楽曲部門
1位 英雄 ~笑って! ショパン先輩~ / BEYOOOOONDS :4.5pts.
音楽がBGMとして何かの脇役に陥る流れが加速する現代において、音楽の存在感や生命力をビシバシ感じる。様々な音楽ジャンルのアレンジを経て締めくくる構成はあまりに波瀾万丈で、まるで走馬灯を見ているかのよう。音楽を楽しむことを改めて思い出させてくれた一曲。
2位 GOGO大臣 / BEYOOOOONDS :4pts.
C調な大臣とウォウウォウ踊れる最高の一曲。この楽曲を聴いて元気になれるのは、特に何をするでもない大臣を国民が称えている理由と多分同じ。ビヨ曲の中でも屈指でテンポの速い曲だが半分のテンポにも聴こえ、高揚感と脱力感とをいっぺんに味わえる。サビのみいみのジャンプは流石に可愛すぎる。
3位 よしよししてほしいの / モーニング娘。'21 :0.5pts.
冒頭から出てくる「よしよししてよしよししてほしい~」のフレーズとAメロラストの「センチメンタル~」のフレーズが、サビで絡まって展開されていく構成がめっちゃいい。編曲も、ピアノの刻みやグルーヴィーなシンセベース、現代的なSEだったりがお洒落で最高。「よしよししてほしい→期待してない」を掘り下げたような、一番Aメロの歌詞の感情の移り変わりの描き方が秀逸。
4位 雨の中の口笛 / Juice=Juice [工藤由愛、松永里愛、有澤一華、入江里咲、江端妃咲] :0.5pts.
口笛に関する歌詞をはじめ、「夕立の匂い」「やけに生ぬるい風」などの五感を駆使した表現が楽曲の世界観への没入感を高めてくれてるし、そこに寄り添うようなアレンジがほんとに心地いい。多くを語らない歌詞とシンプルなコード進行が物語に余白を与え、聴き手の想像力を掻き立ててくれる。最後の言葉遊びにハッとさせられる演出もニクい。
5位 素肌は熱帯夜 / OCHA NORMA :0.5pts.
夜らしい落ち着いた雰囲気もありつつ、細かく刻むリズムにより周囲の情景と相反する焦燥感も表現されており、そのバランスが見事。「今」というワードの連呼も焦燥感を演出しているが、ハロプロセルフオマージュ、古きを重んじるコンセプト?のオチャノーマにあって一層印象的に響く。
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