メジャーアイドル楽曲部門
1位 曇り空の向こうは晴れている / 22/7 :3pts.
今年の2月から新メンバー8人を迎えての活動を開始した22/7の新体制初となるシングル表題曲。
それまでの表題曲では、ネガティブで内向的なところで終始していたところを踏まえて、「死にたかった」と過去形で語り、「死ななくて良かった」と展開させることで、希望を感じさせる新しいナナニジの形を与えてくれた名曲。
メロの歌唱は、メンバーのうちの2人がペアで担当しており、それぞれ色彩の違う組み合わせとなっているのも面白い。二周目のAメロがまるっとセリフになっていたりの、攻めた構成はナナニジならでは。
サビの跳ねるような歌唱と、ストリングスの音色が、ラスサビ手前で語られる希望を象徴するかのように優しく奇麗。繰り返し聞くことで、より美しさが深まる楽曲。
2位 絶対インスピレーション / SKE48 :2.5pts.
ちょうどTeam Sの単独公演が全曲小室哲哉プロデュースにより行われたことを意識してか、上質なシンセポップスに仕上がっている。
サビが、「インスピレーション/ストップモーション」のリフレインの前半と、ファルセットで歌われる後半とで構成される二段構えという贅沢さ。その2つの音ハメの方向性が全く違うところも面白い。
3位 80's Lover / Girls² :2pts.
KPOPらしくメロの間にラップを挟み込むのだが、その切り替わりが余りにも鮮やか。繰り返される軽快なギターフレーズと「Pa Pa Pa la Pa……」のコーラスは、おしゃれながらも軽くなりすぎておらず、大人っぽくシックな楽曲。
4位 夏の君にテヘヘのへ / chuLa :1.5pts.
昨今のアイドル楽曲の中では清々しいくらいの王道夏曲。
キーの高いソロパートの歌い出しで、「この曲はアイドルらしく歌唱で引っ張る曲です」と見せつけてくる。そしてこの姿勢が、曲が終わるまで一切ブレることなく間奏も挟まずに歌唱メインでぐいぐい展開させるのが、本当に気持ち良い。
加えてタイトルのテヘヘのへ→うふふのふ→アチチのチ→トホホのホと言葉遊びに拘りながらも、歌詞の脈絡は一本筋が通っていて、トンチキにならない絶妙なバランス。さらにこの「また夏の君にテヘヘのへ」のメロディに、「ひこうき雲伸びる青い空」等のまったく色の違う歌詞を乗せてくるが上手すぎる。極めつけは、最後の「今年こそ言えそうなんだ スススのス」→「スキ!」。これには思わず、ごちそうさまと言いたくなってしまう。
5位 恋はオックスフォードブルー / YORISOERU :1pts.
ケルティックなバイオリンのイントロが非常に印象的。
オックスフォードブルーの語感の優しさが、ゆったりとしたサビに乗せられた時のそよ風のような聞き心地がたまらない。
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