第9回アイドル楽曲大賞2020 >> 個人ページ キりンさん

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ニックネーム:キりンさん


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 水生 / CYNHN :3pts.
  前年末にメンバーが一人卒業し五人になって初めてのシングル。兎に角強い。グループカラーである蒼とそれを象徴する水を基調としたMVの美しさ。喪失について触れつつも自分達はまだこの水の中で生きていくんだという強い決意の表れが立ち姿にも見えてきます。そして何より楽曲自体が強い。掻き鳴らされるギターとうねるようなベースラインのさながら激流のような激しさに飲み込まれまいとする五人の歌声の洗練された力強さ。本当に格好良いです。これは是非生で体感したい
2位 Afterglow / ヤなことそっとミュート :2.5pts.
  2018年6月17日の二周年記念主催で初披露された時を思うとこの曲がヤナミューのメジャーデビューシングルに選ばれたのは非常に感慨深いものがあります。元々別離を歌ったものではありますがこの歌の返歌であり年末に出るアルバムの表題曲でもある“beyond the blue”も相まってどうしても昨年の大き過ぎる喪失を思わずにはいられません。アレンジにストリングスが加わる事により美しさと壮大さが増幅し聴く度に胸を打ちます。本当に名曲
3位 ジャンプ / 私立恵比寿中学 :2pts.
  アイドルにアーティストが楽曲提供するのはよくある話で特にエビ中は田村歩美や池田貴史等自分が聴いてきたアーティストが多いんですが、中でも石崎ひゅーい提供曲のこちらは生命の躍動感に溢れていて非常に胸にくるものがあります。思えば彼女達もあまりに、あまりに大きすぎる別れを経験してしているので一層くるものがあるのかもしれません………
4位 river / Maison book girl :1.5pts.
  今年6月に行われたブクガ初の無観客配信ライブ『Solitude Box Online』で初披露されたこの曲。蓋を開けてみたら過去の名曲二曲のマッシュアップだったんですがその内容が何と一方の楽曲に一方の歌詞を合わせるというもので最初聴いた時には歌詞違いのkarmaとしか思いませんでした。そのままでは無いにしてもまさか歌詞がcloudy ironyだったとは……実は直前まで別のブクガ曲が候補に上がってましたが流石に差し替えざるを得ませんでした。
5位 最高傑作 / MELLOW MELLOW :1pts.
  新進気鋭のアーティストは勿論大御所の楽曲提供も目立つ昨今、渋谷系の父こと御大小西康陽氏が作曲・作詞・編曲全てを手掛けたこの楽曲は色褪せないどころかこれぞシティポップと言わんばかりの輝きを放つ正に「最高傑作」だと思います。MVの作りも曲調に合わせてお洒落かつポップで全員身長150cm以下のミニマムな三人が歌う事によりどこか大人びた背伸び感あるMVに仕上がっているのが素晴らしいなと思う次第です。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 夏が嫌い / くぴぽ :3pts.
  自称大阪で一番売れてないアイドルことくぴぽ。ライブでボールをぶつけたりジャイアントスイングしたりと破天荒なイメージが先行しがちですが実は楽曲が相当良くて。その中でもアルバム『ニャンニーチュアン』の最後を飾るこの曲は屈指の名曲だと思います。どこかノスタルジックなメロディー。思い出を綴るような歌詞。夏が嫌いなのは肌が焼けるからなのか、それとも……
2位 sekisyo / nuance :2.5pts.
  コロナ禍で一番お世話になったと言っても過言では無いnuance。新譜『brownie』の中で選ぶとしたらこちらになります。未だ直接生では観れてませんが配信で初めて聴いた時は正直普通の印象でした。でも音源で印象的なイントロを聴いた瞬間目頭が熱くなり歌詞が胸に沁みてきました。恋愛の歌が今まで無かった訳ではありませんが一番響いてきて。それ以来ライブでも好きな曲の一つです。
3位 VISION / クロスノエシス :2pts.
  五人体制初のEPである『construction』 残念ながら盤はノミネートに間に合いませんでしたが先行発表されたこの曲が入っている事に驚きました。実は現在進行形で滅茶滅茶聴いてるので。かつてない程の疾走感で展開するメロディーに正に今此処が始まりだと告げんばかりの歌詞が未来へと駆け出していく五人を想起させます。これからへの期待が否が応にも膨らみます。コロナが明けた際には是非全力で楽しみたい楽曲。
4位 くちうつしうつくしゐ / 代代代 :1.5pts.
  元々この楽曲は以前から存在していました。それがこの度五人体制初のアルバム『Φ』を出すにあたって新規収録されたこちら。完全に塗り替えられました。イントロの音数が増えたと思ったらBメロで一気に静まり返りサビで一気に盛り上がっていく。滅茶苦茶エモいです。多分現場で観たら荒れ狂わずにはいられないでしょう。現状だと即出禁です。だから在宅で静かに衝動を放っています。早く現場で観たい楽曲の一つ。
5位 春にゆびきり / RYUTist :1pts.
  RYUTistのアルバム『ファルセット』は本当名盤ですし実際このイベントでもかなりいい所までいくでしょう。中でもこの曲はパソコン音楽クラブが手掛けただけあってEDMと彼女達の澄んだ歌声が上手く調和した素晴らしいものになっていると感じます。コロナ禍の影響で記念ライブを本来行う筈だった地元のホールで撮ったMVも非常に良い。彼女達が来年あそこでライブ出来る事を切に願います。

アルバム部門


1位 『brownie』 / nuance :3pts.
  前作『botän』という大名盤を出して程なく発表された今作。人によって評価が分かれると思いますが僕は大好きです。nuanceには名盤しか無いんですがその中でも一番好きの平均値が高いので。『town』から続く街三部作の最終章でもありますし。是非通して聴いてみて頂きたい。個人的には“sekisyo”が一押しですが全曲素晴らしいので是非とも。
2位 『Pink』 / RAY :2pts.
  先程メンバーの卒業発表がされたばかりなので書こうと思っていた事を修正せざるを得ませんが、このアルバムは本当に素晴らしい。こんなに爽やかで疾走感溢れるアルバムは中々無いかと。中でも“星に願いを”と“シルエット”は僕の二大好き曲です。前者はエモそのもので後者は最高のロックナンバー。他の曲も名曲ばかりでラストには前身の名曲のリアレンジ。最高です。
3位 『Φ』 / 代代代 :1pts.
  五人体制初アルバムであるこちら。インターネット最速試聴会で聴いた時はとんでもない作品が世に放たれたものだと思いました。それは前半と後半の間に流れる大河のように存在する楽曲“ボロノイズ” 14分近くあるこの楽曲、是非一度聴いてみて頂きたい。確かに最初聴いた時はいやに長いなと思いましたが実は刻一刻と微妙に時に大きく変化するサウンド。何度も同じ曲調で繰り返される歌詞。気付けば楽曲に飲み込まれていく感覚。そしてラスト光が見えて来た先に現れる次曲“OH HAPPY DIE”のカタルシス。これは是非体感して頂きたい。勿論前半の楽曲も粒揃いですしラスト“くちうつしうつくしゐ”で感情を放出してまた一曲目、五人体制初楽曲のリアレンジ“すべてが薄命の中で”に戻った瞬間もまた格別。何度でも繰り返し聴きたい一枚です。

推し箱部門


クロスノエシス
  私事ではありますが今年3月以降コロナ禍の影響により現場どころか東京に行けない地元から出られない状況が現在進行形で続いており様々なグループの配信ライブやインターネットサイン会に参加し続ける中で、Twitterは追っていたので新たな楽曲との出会いはあったものの、中々自分がどこのオタクなのか分からなくなっていました、少し前までは。そこに鮮烈に飛び込んできたのがクロスノエシスの“VISION”でした。既発曲である“VOICE”と“VENOM”と各インストを含めた6曲入りEP『construction』の先行発表楽曲としてギリギリ今年の楽曲大賞に滑り込んできたこの楽曲がきっかけで僕の立ち位置は明確になりました。五人初となるMVも発表され、先日の有人配信交えたリリイベも大盛況に終わり、改めてやっぱクロスノエシスだなと実感した次第です。来年には是非生で観たいし会いたい。その時を心から楽しみにしております