第9回アイドル楽曲大賞2020 >> 個人ページ ゆとリ

投票者情報


ニックネーム:ゆとリ


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 untie / sora tob sakana :3pts.
  全員が別々の詞や旋律を重ねて同時に歌う曲という俺の思考実験的な夢想、願望を完全にではないが美しく形にしてくれた照井順政の才能に敬意を。そんな曲が大好きなsora tob sakanaから生まれたという喜び。そして、最後の曲である寂しさ。それら感情の混沌を飲みこみ消えていく深い深い余韻。
寺口夏花に「虫の声が世界を壊した」と歌わせた意味、一瞬だけ強く大きく光り輝いて消えていく降る星のような時間に思いを馳せる。『WALK』のように「見送る」前向きさではなく、この世界で偶然重なった星々の結び目がほどけていくことへの後ろ髪をひかれるような「惜別」の思い。出会いの葬送の歌。それでも、寄せては返す波のように新しく産まれるこれからは、君にとって誰かにとってとくに大きな理由など無くてもただ好きな形をしている。終わりであると同時に、未来への祈りの歌。sora tob sakanaに出会えたことに感謝する。
2位 スーサイド ボーダレス / meme tokyo. :2.5pts.
  ド肝を抜かれるほどストレートにかっこよかった。メンバーの手によるものらしい歌詞もすばらしい。CYNHNに続きでんぱ組のスタッフは優秀だと思わされた。
3位 清濁あわせていただくにゃー / わーすた :2pts.
  タイトル、詞、曲、音、歌、かわいさ――完璧。100点。にもかかわらず1位じゃないのは120点と200点がいるから。代代代に対しても同じようなことを書いたのだが、おもしろいけれどいまいちノリきれないという評価だったわーすたにも、こちらから手を挙げて乗らせていただきたい曲がきた。この路線が続くことはないだろうが、少しはお近づきになれたのではないかなと思います。
4位 宙に浮くぐらい / B.O.L.T :1.5pts.
  今年一発目に好きになった曲。今年の基準。ゆったりとした入りからミドルテンポで進み、刻み出して加速する00年代のギターロックサウンド、終盤でスカのリズムになったりテンポアップしたりなど、緩急・変化に富んで楽しく飽きない。
5位 悲しみの子供たち / Maison book girl :1pts.
  死と涙と暗く冷たい絶望を、ジプシージャズやフラメンコ、陰あるラテンの熱情の中に閉じ込める。あるいは包み込む。飲み込む。去年の曲という印象が強いので選からは外そうと思っていたのだが、結局今年も何度も繰り返し聴いているし、改めてやはりすごい曲だ。何年連続かわからないが今年もこの言葉を贈ります。唯一無二。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 尊しあなたのすべてを / RAY :3pts.
  今年一番多く聴いた曲。総合1位。
楽曲そのものの美しさは言うに及ばず、MVもまた美しく雄大で素晴らしい。
2位 愛でんてぃてぃ! / 最高じぇねれーしょん :2.5pts.
  王道的なメロディに乗せて歌われるアイドルの「声」。アイドルによるアイドルのためのアイドルの歌。似たようなテーマの曲は他にいくらでもあるが、単純に詞曲音の三位一体が優れていて、まっすぐ胸に響く。オチサビラストでキーが上がる部分に毎回感動してしまう。本当に最高のアイドルの歌、女の子の歌だ。
急に正統派になったなという印象を(続く「ハローグッバイ」含め)もっていたが、avandoned『マーガレット』のつるうちはなを起用したようで納得。つい先日まで彼女のことは知らなかったが、去年投票できなかった無念をこれで成仏させることができた。
3位 ノンフィクション / NELN :2pts.
  今年の夏はこれだった。くぴぽ『夏が嫌い』IVOLVE『カゲロウ』など派手に騒ぎ立てるパーティーではない2020年の夏モード。明るく爽やかな予感を抱かせるイントロのギターから一転して不穏なベースへ移行し低い温度のまま枯れた花束の描写から歌が始められる。しかし、気怠くダウナーな気分から徐々に目覚めて夏を感じていき、待ち侘びた日を迎える。おもしろい音づくりや単純に歌メロ歌声、MVが気に入っていたのでさほど歌詞には注意を払っていなかったのだが、ちゃんと詞を目にすると、物語に忠実な編曲・進行だったのだと気づき、「おお」と感動した。夏が終わってもずっと聴いている。
4位 Parade / Sway Emortions Slightly :1.5pts.
  「おまえ誰やねん」からの好きなサウンドで一息で引き込まれた。波打つような、ストップアンドゴーのような進行、とくにサビへの入り方からサビの進行がおもしろい。
5位 キミノコト / カメトレ :1pts.
  サビのハイキーが熱すぎる。今年の熱血大賞。彼女たちにラップは合っていないんじゃないかと思っていたので、もっと早く路線を変えて欲しかった。しかし、最後だからこの曲ができたのか。すべてはなるようにしかならないのか。

アルバム部門


1位 『Pink』 / RAY :4pts.
  約束された1位。
2位 『deep blue』 / sora tob sakana :1pts.
   新曲2曲付きの再録ベストアルバムということで、選考に悩んだ他のアルバムを挙げた方がいいかなとも思ったが、やはり捨てきれず、最後の餞としても。『クラウチングスタート』からこの曲で一番好きな「誰にも~」のところのベースの音がなくなって変わっていたり『夜空を全部』が重くなりすぎているなど聴きなれた原曲の方が良いものもあるが、大好きな『まぶしい』がより良くなって完全体になったことやオサカナにはめずらしくアレンジ(とくにイントロ)がダサすぎて不満だった『Brand New Blue』が今回再録されて断然良くなったというプラスの部分の方が大きい。再録が気に入らなければ原曲聴けばいいんだし。そして、なんといっても新曲『信号』『untie』がとてもすばらしく、その価値の高さから。
3位 『Φ』 / 代代代 :1pts.
  代代代に関しては、ノイジーな音は大好きだけどノイズミュージックには興味がない俺の好みにバッチリ合う感じではなく、おもしろい音楽をやっているけれど、いまいちノリきれないという印象だった。今回のアルバムも完全にハマったわけではないので選出を悩んだが、お気に入りの2曲『棺桶だらけかと思った』『愛ね暗いね』が抜きん出ていたし、そもそも今年は耳にしたアルバム自体が少なかったこともあり、生き残って浮上した。『棺桶だらけかと思った』は照れ隠しなのか皮肉なのかわからない、自分が思っている世界観とは違うのかもしれないなと感じさせられて評価を上げきれなかった要因の歌詞「ていうか、これなんだ?」がなければ楽曲部門に投票していただろうもどかしさが残る。なんだかネガティブな言葉ばかり並んでいる気がしないでもないが、3枚のうちの1枚に選んだということは、好きなのかもしれない。

推し箱部門


sora tob sakana
  sora tob sakanaと出会う機会を与えられ、好きになれたことは、幸運で幸福でした。数々の貴重な音楽体験に感謝します。あと、ふぅちゃんと結婚したい。