アルバム部門
1位 『ongen』 / nuance :2pts.
プロデューサー藤崎氏がかつてスタッフとして関わった音楽グループMiyumiyu。そこから幾つかを選びだしてリメイク+新曲で構成。80年代に幾多生まれたテクノポップを思わせるリアレンジが施された「sanzan」は佐藤嘉風の仕事によるもので、原曲のギターリフをシンセのミニマルに置き換えてある。にも関わらずライブではバンド編成でCDとも異なるアレンジで披露すると云う。元来バンドで演奏されていたMiyumiyu版とも、テクノポップ風味のnuanceCD版とも違った色合いのライブ版が、(本大賞のノミネート外ではあるが)実は密かに最も気に入っているバージョンであることをこの機会に声を大きくしたい。そして最大の聴きどころは、感情の昂りがそのまま爆発したわかちゃんのボーカルであることも付け加えておく。
2位 『Working IDOL』 / GEOアイドル部 :2pts.
解散アルバム。既発シングル6曲+追加2曲。大半は2017年制作であり、2018年のこの時期に取り上げるのは憚れる部分あれど、やはりGEOが遺した楽曲に改めて触れておきたい。ごくごく普通のありふれたポップスだが、故にメロの重要性が問われるところで、「ヨハアケル」「HelloHello」は絶対に忘れてはならない普遍的名曲と断言したい。
3位 『Pop Classic』 / Fullfull Pocket :2pts.
多田慎也が書く曲はいいのだが、どうも自社内でアレンジまで手がけると凡庸なパッケージになる。そんな印象が拭えない一派なのだが、何が起きたか島田尚のアレンジが才気爆発。ギターリフにすこぶる痺れる。
|