推し箱部門
真っ白なキャンバス
今年はこのグループを推すしかない。
異論はあるだろうけど、メロコア/パワーポップを“絶対的な軸”にすることに、はじめて成功したアイドルだと思う。
大半の作曲と全ての編曲を担うのはバンドおよそ3の葵。バンドの曲を聴くと音楽の引き出しを無数に持っている方のようで、今後にも期待できる。
本アルバムに収録されていない楽曲まで残らず良曲という稀有なクオリティコントロールがされており、真っ白なキャンバスの存在はアイドルソング好きに何としても届いて欲しい。
なによりもこのグループが、芸能プロダクションの資本とはおそらく無縁な二十歳そこそこのプロデューサー/大学生たちの情熱の産物である事実は、楽曲とは切り離して考えるべきであれ、ひたすらにエモい。最初期の活動に見える手作り感は、情熱とセンスが資本に打ち勝った好例だ。
白キャンを作ってくれて本当にありがとう。賛同し集ったメンバーとスタッフにも最大限の感謝を。
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