メジャーアイドル楽曲部門
1位 シンクロニシティ / 乃木坂46 :3pts.
個人的に今年のアイドル界最大の出来事は生駒里奈の卒業なのだが、彼女の最後のシングル表題曲がこれで本当によかった。涙だけで終わる卒業を拒否した生駒里奈らしい、明るい光に満ちたような楽曲。間奏部で沸き起こる観客の合唱は、ベルハー(ゼアゼア)のasthmaやamiinAのCanvasと地続きの祝祭的な狂騒を感じるし、かつての大人しかった客席を思うと隔世の感すらある。
ずっと推し箱部門は乃木坂にしていながら、去年も一昨年もそこまでハマった曲がなくて一曲もランクインさせられなかったけど、シンクロニシティは自分のど真ん中だった。シングル表題曲で言えば、ぐるカーおいシャン以来の傑作だと思う。
2位 自由へ道連れ / 私立恵比寿中学 :2.5pts.
アイドルにハマる前から心酔している椎名林檎さんのトリビュート盤に、わが愛するエビ中が参加するという話を聞いてから音源の発表を待ちに待っていた。自分のなかで期待値が上がりすぎて逆に心配してたけど、実際の仕上がりはメンバーの歌唱もアレンジの出来も素晴らしかったのですごく興奮した。エビクラシーのような上質の仕事をしたら届く人には届くのだなと気分が明るくなった。この機会が縁となり、プライベイトやカプチーノのような大名曲をいつか提供してもらえたらなんて夢想しています。
3位 MARINE I LOVE YOU / SOLEIL :2pts.
まずは何と言っても、少し舌足らずで甘えるような歌声が最高。陰ひとつないポップな世界に仕上がっているのに、「わたしは真悟」の鬼気迫る内容を歌っているのが倒錯的でいい。もっとも身近なのに直視することができないという両義性を持つ太陽のような楽曲とも言える。くどくど書いてきたけど、つまり何が言いたいかというと、「それいゆ、ぼくはいまもきみを愛しています。」
4位 New Stranger / sora tob sakana :1.5pts.
テレビアニメの主題歌になると、これほど興奮するとは。金曜の夜はいい年した大人なのに、にやけが止まらなかった。これまでよりいろんな人に届きやすい音楽になっているけど、それでもオサカナらしさを残しているし、とにかくサビの振りが抜群に可愛くていい。楽曲のテイストやグループの清純なイメージを大切にして、来年はさらなる飛躍の年にしてもらいたい。
5位 おやすみポラリスさよならパラレルワールド / でんぱ組.inc :1pts.
当たり前のようにでんぱ組の新譜を待つという幸せな日常が帰ってきた。もちろん今回の玉屋曲(プレシャスサマー!)もヤバかったけど、どんどん旬な人から提供を受けて、いろんなカラーを出せるというのもアイドルグループを見るひとつの楽しみだと思うので、今年はこれを推す。軽やかに跳ね回る鍵盤の音が心地よい。
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