インディーズ_地方アイドル楽曲部門
1位 それもきっとしあわせ / Kaede (Negicco) :3pts.
ポップソングの成功の秘訣のひとつに、歌詞と曲調をすこしズラしてフックを作るということがあると思う。
例えば悲しい気持ちを綴った歌詞はバラードに乗せるより、ポップソングに乗せた方が切なさが増すというようなこと。
「歌いたい歌がある 私には描きたい明日がある そのためになら不幸になっても構わない」という強い決意を歌い上げるようなメロディではなく、力みなく歌われるファルセットのメロディに乗せてあげる方が届くことを堀込高樹は知っているのだと思う。
かえぽの歌い方には日々に疲れた倦怠のようなものも漂っていて、言葉がより切実に響いてくる。
彼女は活動が安定したように見える今でも、Negiccoを脱退することを考える事もあるという。わたしはこの曲を通して、毎日の中で小さな決意を繰り返しているかえぽが透けて見えるようで、勝手に堪らない気持ちになったりする。
2位 くちびるにメロディ / Negicco :2.5pts.
80年半ばのMTVヒット的なR&B曲。カジュアルだけど、品があって、風通しもよい。
ライブの目玉になるような曲ではないけど、おいしいところしかないメロディとアレンジの充実曲をさらっと差し出せるconnieさんは本当にすごい。
3位 夢見る花小路 / RYUTist :2pts.
60年代A&Mレコードのポップソングの遺伝子は、渋谷を経て、2017年の「古町系」に辿り着いた。
4位 Blue Ocean Fishing Cruise / つりビット :1.5pts.
去年くらいからシティポップスに舵を切ってきたつりビットのアルバムオープニング曲。
一気に垢抜けてびっくりした。大人顔のサウンドと、子供声とのミスマッチがすさまじい。サビのコード進行も好き。2011年、2012年頃に楽曲で推されてた東京女子流のポテンシャルを今のつりビットは十分獲得してるんじゃないかと思う。
5位 恋はシュビドゥビドゥバ! / WHY@DOLL :1pts.
スモーキーロビンソン&ミラクルズのイントロから、ヴァネッサ・パラディなAメロですでに優勝。オマージュがあからさまだけど、まっすぐなメロディの邪魔にならない好バランスのアレンジで素直にあがる。
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