第6回アイドル楽曲大賞2017 >> 個人ページ aerodynamik

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ニックネーム:aerodynamik


サイト:Aerodynamik - 航空力学


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 LOVE麺 恋味 やわめ / 虹のコンキスタドール :3pts.
  海苔にダウンロードリンクのQRコードがプリントされているカップラーメンシングル。BPM114のまろやか中華歌謡ポップ、ゆらゆら揺れるリラクシンでキュートな空気と不安定なパッド。シティポップスがフューチャーソウルを取り込んで拡大解釈されていく中でのアイドルポップスへの溶かし込み具合、ぬるま湯加減が最高。デートの締めが毎回ラーメンの彼に「ラーメンとわたしどっちが大切/美味しい?」と逡巡する乙女、というノベルティ感も絶妙。
2位 りんねラップ (DE DE MOUSE high school state mix) / RINNE HIP :2.5pts.
  E TICKET PRODUCTIONが全力で90sの初期衝動を形にするなら、DE DE MOUSEは全力でそれを在りし日のZTTな808stateに書き換えた、1977年生まれと1978年生まれのほぼ同年齢のおっさん同士が各々体験してきた青春時代を告白し合う交換書簡あるいはラブレター。
3位 Way I am / callme :2pts.
  いつも揺らぎや隙間の無い固めのビートで作り込むcallmeが珍しく揺らぎと隙間を全開にしてダンスフロアに放った爽快な一打、特徴的なピアノシャッフルが完璧にはまったハウス。ライブで観る三人の手脚の長さ振る舞いの美しさが更に映える。
4位 パーティーアップ / 吉田凜音 :1.5pts.
  あらゆるラップ/ヒップホップ/クラブカルチャーのネタを山ほど引用しつつガチガチに固い韻踏み、乗せるラップは生意気なクソガキのセルフボーストなパーティーラップ、E TICKET PRODUCTIONの横綱相撲。
5位 rooms / Maison book girl :1pts.
  どの曲も同じアタックの強い音色で鳴り続ける似た様なリズム、ある種のマンネリズム様式美でもあるブクガにもたらされた突然の静寂、奈落、残響、減衰。TIFのスカイステージで夜に溶けたあの一瞬の空白はあまりにも甘美。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 AS ONE feat.寺口夏花 & 山崎愛 (sora tob sakana) / E TICKET PRODUCTION :3pts.
  ジュネス☆プリンセスの中嶋春陽(MC HAL)と姫川風子(MCニャース)による「Special Deals.」に提供された曲が好きだったのだけれど、数回ライブで披露されたもののそのままジュネ☆プリごと消滅してしまった。暫くしてオサカナの二人によって再びパーティーに返り咲いたこの曲。
未来に輝きしかない生意気なクソガキの韻が固いセルフボーストなパーティーラップ、だけど生きている今は繰り返しばかりの日常、「昨日から見たら今日はもう未来 生まれて以来それ変わってない」、肌感覚のSF。
2位 スパークリング・チャイナタウン / 井上ほの花 :2.5pts.
  ショック太郎(ex. blue marble)によるアーリー80s資生堂春のキャンペーンCMソングの素敵なところをありったけ詰め込んだ完璧なテクノポップ歌謡。
3位 交感ノート / アイドルネッサンス :2pts.
  雨上がりの土曜の朝、これほどに瑞々しい音、ハウス色のあるビートと抑制されたコード。EDMのビッグルームやロックフェスのメインステージ全体を巻き込む大合唱を浴び放題浴びて、幕張メッセでKASABIAN「L.S.F.」を声を枯らしながら両手を挙げて歌ってボロボロになった翌朝、そっと窓際の小さな鉢植えに水を注ぎ、葉に霧吹きをかける繊細な愛おしさ。
4位 Get ready Get a chance / つりビット :1.5pts.
  お洒落でグルーヴィでディスコティークでブラスがきらきらと華やかなアイドルポップという隙の無さ。
5位 ちょっとやってみただけ / RHYMEBERRY :1pts.
  何をやってもうまく回らない、ちょっと光が見えたらその次の月にはまたトラブル、「台風の目って言われ続けてる あいつらはねえって言われて続けてる」を地で行く2年半、TIF/横丁/@JAMからも相手にされなかったこの夏、P.O.P(「SR サイタマノラッパー」とか双子の方の)に出会ってからようやく何かが変わってきたかもしれない。ジャズセッションドラマー福森康の叩くビートだけで構成された全く新しい何か。

アルバム部門


1位 『I am ONLY』 / 脇田もなり :3pts.
  Especia脱退後の一作目で完璧な物を出してきた上に、ヴォーカリストとしてはまだまだ未完成の伸びしろばかり。あとはVIVID SOUNDとの体力勝負。
2位 『スマイルアゲイン』 / 校庭カメラギャル :2pts.
  校庭カメラガールに加わるも何もできずにバックダンサー扱いだった2人が突如崖から突き落とされ、そこからマイク一本で己をレペゼンする度胸を手に入れるまでの最高のドキュメンタリー。
3位 『nou』 / あめとかんむり :1pts.
  アイドルラップも色々なスタイルが出揃った今、ツヴァイ解散後にその中心人物もるももる/molm'o'molが提示してきたのは、ここ数年のハウスリバイバル以降の流れを汲んだ、音数は少なく朴訥としたドラムマシン本来のグルーヴの骨格だけで作られたロウハウス/テックハウス/アシッドハウスにラップを乗せたスタイル。最高だ。最高だ。そしてこれからどこに売り込めばいい?

推し箱部門


Perfume