第4回アイドル楽曲大賞2015 >> 個人ページ すの▲

投票者情報


ニックネーム:すの▲


インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 クラウチングスタート / sora tob sakana :3.0pts.
  「あなたの指に触れた時に気が付いた 私きっと今恋をしてる 風の中で笑うあなたがいる」(クラウチングスタート)
サカナの楽曲は、ハイスイノナサのギタリスト照井順政が音楽プロデューサー兼ディレクターを務め、提供するアイドルらしからぬ楽曲として称賛される声が多く聞こえてくる。しかし照井が最初にこの子たちのために作ったこの歌の、メンバーにそのまま重なる、思春期の女の子の気持ちを素直に切り取ったこのフレーズにこそサカナの歌の魅力が詰まっているとぼくは思う。
照井がサカナに提供している「アイドルらしからぬ楽曲(とは、ぼくは思っていないのだが)」たちは、すべてその根底に生き生きとした思春期の彼女たちの姿がある。
いまこのときの彼女たちを切り取っているからこそ、愛おしい。
2位 さよなら惑星 / Peach sugar snow :2.0pts.
  ひとりユニットとなったPSSのお披露目ライブでのこの曲の出来映えは冴えないものだった。楽曲がではなく、ainaが。
知り合いにも今までの3人のPSSとは違う。今後のライブは期待を抱かず、まず優しく見守って欲しいとさえ伝えていた。
しかしその数日後、お披露目のすぐ後のぼくが行けなかったライブの評判はとてもよいものだった。聞いた話しと違う素晴らしいステージだったよと。
実はお披露目の翌日、清美先生と会う機会があった。お披露目の件ですが、とやんわり感想を伝えたところ、そうなのよ!プロでやる以上もっとしっかりやらないと!と散々叱りつけたのよ。もっと言ってやって!と。
いや普段こどもたちに優しい先生がainaの目が泣き腫れるほどに叱ったというなら・・
その後見たこの曲のステージはとても素晴らしいものであった。それは先生の叱咤激励をしっかり受け止め、昇華させたもの。頑張れ!
3位 I'm Home / amiina :2.0pts.
  今年のamiinaの楽曲で絶対はずせないのが「Canvas」であることは否めない。しかしアイドル楽曲大賞として5曲選べと言われたとき、「Canvas」でなく、この「I’m Home」を推さないではいられない。
何がというのでなく、ただアコースティックで奏でられる素直な楽曲が心地よい。いろいろな凝った音が魅力のamiinaの楽曲なかに、敢えてこの素直な曲ができたことはamiinaというグループと、そしてaminaライブでのセトリの幅を広げるものにもなる。
いやそんなことはどうでもよい。sora tob sakanaの「おやすみ」もそうだが、思春期の少女たちが歌う、素直に優しいメロディーに惹かれるだけなのかもしれない。
miinaちゃんのピアニカの音色が、また郷愁を誘う。
4位 カンカンSummer Day / 自由が丘プリンセス :1.5pts.
  自由が丘プリンセスの5人に初めて出会ったのは、年初の新橋アイドル歌謡祭。ひときわ輝くエルモのダンスにまず魅せられた。
ライブ後の物販に居たのは、ライブパフォーマンスとは打って変わった10代のおバカで明るい女の子たち。ギャップあり過ぎ!
この曲はノイズの混じったような効果をイントロに入れ、往年のアメリカのTVショウの主題歌を思わせる、実はかなりお姉さんっぽい楽曲、歌声。ライブではレベルの高いダンスも加わる。いまどきのライブアイドルっぽくはないなと改めて思う。このグループ、テンプレートのミックスとかまったく入れられない楽曲ばかりで、盛り上げて!と言われても正直、困っているw
姉妹グループのこけぴよが音響のしっかりしたホールで聴きたいとするなら、こちらは絶対ライブハウスで楽しみたい。
エルモがダンスの道に進み、この夏4人となったグループ。名前もJPRに改めた。
ぜひライブで評価してほしい。

5位 奇跡のカケラ / Jeanne Maria :1.5pts.
  楽曲的にはJeanne Mariaは「AMAKAKERU」のほうがアイドル楽曲大賞にふさわしい楽曲なのかもしれない。
しかし今回の投票期間にちょうど重なったJeanne Maria大阪、東京のワンマンライブで発表された、初のバラード曲「message」という新曲と、この「奇跡のカケラ」の結びつきを想うと今回はこちらの曲を推す。
二度と同じ出逢いのない数々の人達(ファンや親御さんなど)との奇跡的なひとつひとつ出逢いに背中を押されてきた彼女たちが(奇跡のカケラ)、今度は今まで自分たちの積み重ねてきた努力を信じ、前を見つめ、仲間とともに切磋琢磨しさらに上を目指す決意を歌う(message)。
来年のアイドル楽曲大賞の候補曲になる「message」が、この「奇跡のカケラ」とのコンボでこれからどれだけ多くの人の心に刺さっていくのかも楽しみ。

アルバム部門


1位 『RYUTist HOME LIVE』 / RYUTist :2.5pts.
  RYUTistを知ったのは去年の横浜のリリイベのときだった。その名前は知っていたが曲を聴いたのはリリイベのときが初めて。「ハックルベリー」にやられ、去年のアイドル楽曲大賞に推した。
そして今年、満を持して発表されたアルバム。アルバムとしての調和、完成度は素晴らしいと思ったが、収録された新曲には先の「ハックルベリー」や「Beat Goes On」を初めて聴いたときのような強い印象を持てなかった。そしてその印象は今日まで続いた。しかし楽曲大賞の選考でいま一度アルバムとして聴き直してみたとき「神話」「ランファン」「太陽のシルエット」のどれも素晴らしい曲であることにいまさらながら気づいた。
今年の楽曲大賞を先に選考してしまったが、なぜこれらの曲を選ばなかったのだろうとか思いつつ、一枚のアルバムという作品で評価するほうが妥当かなとか

2位 『THE-R』 / 里咲りさ :2.0pts.
  少女閣下のインターナショナルも、社長の里咲りさもとても気になるアイドル。
しかし申し訳ないことに、なかなかライブには行けておらず、聴いているとはとても言えない。だがこのCDについては、ツイッターのTLを流れる評判に衝動的に買わねば!という発作が起こり、通販を申し込んでしまった。
そしてそれは正解だった。
ひとつひとつの楽曲はもちろん素晴らしいのだが、こと「カタルカタストロ アカペラVer.」から「カタルカタストロ」(伴奏つき)の流れにはやられたとしか言えない。
そこが今回このCDを選んだ一番の理由。
ホントすごい!

3位 『10TEARS』 / Jeanne Maria :1.5pts.
  南波一海が監修を務めたコンピアルバム「JAPAN IDOL FILE 2」の中のこのアイドルの前身であるMMSジャンヌの曲を、良いと評したツイートを拾われたことがきっかけだった。
それまでこのアイドルのことは知らなかった。その後少し調べてわかったアクロバティックなライブらしいということ。動画すら見なかった。
GWに東京に行くという言葉になぜ反応したのだろう。仕事を抜け出しこのアイドルのライブだけを覗きに行き、そしてすげぇ、と。ライブだけ見てそそくさと仕事場に戻ったが、衝撃的としか言いようがなかった。アクロバティックだけではない、歌と融合されていた。
そして発表されたアルバムは、楽曲として捉えただけでも素晴らしかった。
こと後半曲が素晴らしい。
一曲というなら「AMAKAKERU」だろう。しかし今回楽曲大賞には、敢えて「奇跡のカケラ」を選出した。

推し箱部門


sora tob sakana
  サカナを追いかけるきっかけはクラウチングスタートだったが、応援しようというきっかけは山崎愛だった。ふらぷろ生(研修生)として出会った山崎は握手会で他のメンバーが「私を見て!」とアピールをする中、ひとり物怖じするようにおずおずと手を差し出していた。
そんな山崎のサカナメンバーとしての初ライブ。発表された新曲について難しそうな曲だけど?と問いかけたが「私にとって全てが新曲です。早く先輩に追いつき、自分の歌としてモノにしていきたいです」と。
サカナのキャッチフレーズに月面ライブを目指すとあるが、その言葉の意味を最初に気づかせてくれたのが山崎だった。
もちろん他のメンバーもまっすぐ上を見つめている。それはライブ後、反省会をしている様子を共演した他のアイドルのつぶやきから垣間見たり、メンバーと交わす言葉の端々に。そんなまっすぐに上を目指す彼女たちを応援していきたい。4人とも大好きだよ!