楽曲部門
1位 Love take it all :3.5pts.
ビジュアルとダンスだけ見れば、賛否両論が必ずと言っていいほど生まれてしまう「セクシー路線」。それでもこの曲だけは私はそこに違和感を感じなかった。少しばかり懐かしめのファンク調のサウンド、なかなか露骨な歌謡曲的メロディ、そして当時の℃-uteの「立ち位置」と重なる歌詞。歌も全体的に「ひとつ壁を壊した」ような吹っ切れたカッコよさで、それらすべての要素がしっかり組み合わさっている曲だと思う。「℃-uteとはどんなグループなのか?」と質問されたら、私はまずこの曲を紹介する。それくらい好きな曲に…いつの間にかなっていた。楽曲とはそういうものなのかもしれない。
2位 晴れのプラチナ通り / 中島早貴、萩原舞 :2pts.
幼さの残る2人の歌声を、遊びに走らせるのではなく真っ当なポップスで勝負させた、つんく♂の「ハロプロキッズに賭ける期待の強さ」を改めて伺える曲。恋に揺れる女の子の心情を描いた歌詞とファンタジーな世界観さえも伺うサウンドに、歌声が彩りを添えてくれる。
3位 羨んじゃう :2pts.
℃-uteの中での鈴木愛理フィーチャー曲というのはこれまでにも多くあったのだが、この曲の場合は「鈴木愛理の歌を主張しすぎず、尚且つ鈴木愛理を中心とした歌構成、という意味でとても興味深い。さらにこの曲に至っては歌い方も新鮮なので、曲の「じれったい、でもなんか楽しい」をも的確に表現している。
4位 夢があるから :2pts.
オールユニゾン、シンプルなバンド編成のバラード。全力で駆け抜けても、なかなか報われない現状、それでも「夢があるから大丈夫」。そんな歌詞が、当時の℃-uteの状況と相まって泣けてくる…そんな曲。そして2016年秋、解散を発表したうえでのコンサートツアーのオーラス曲としてこの曲を披露。また一際強い輝きをもって蘇った。
5位 あったかい腕で包んで :0.5pts.
ボサノヴァ歌謡をそのまま持ってきた感じの曲。サウンドも大人な雰囲気たっぷりながら、歌との相性も抜群。狂おしい愛を表現するかのような岡井千聖の歌い方に惚れた一曲。カップリング曲としての立ち位置が絶妙で、できればこのくらいの「思い切った」曲をもっと聞きたかった。
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