楽曲部門
1位 ラヴィ・ダヴィ / OCHA NORMA :3pts.
トンチキソング担当正統派ハロプログループだと思っていたが、この曲で(自分の中で)完全に流れが変わった。こんなに色っぽい曲をこんなにファンキーに歌い流せるのかとたまげた。やっぱり雨子だよなー。隠れようとしても隠せていない状況のエロスのようなものが滲み出ている。ベースがグッキグキで、ライブでも盛り上がりは最高。「ハイ!ハイ!」の合いの手が楽しすぎて、あるとき電車で移動中のうたた寝で見た夢の中で大声でコールしたのが、夢か寝言かわからなくて戸惑ってしまった。歌詞の画期性とベースライン、そして現場での盛り上がりの三つから判断して今年の首位としたい。
ちなみに「この曲の歌詞ヤバいっすよ」とラジオで述べた米村さんのことはマジで信頼しています。
2位 トウキョウ・ブラー / Juice=Juice :2.5pts.
イントロが流れた瞬間に血湧き肉躍るよう調教されたオタクがこちらです。ザキヤマあおいさんの描く強がるオンナ感が、疾走感あるアーバンな音によく似合う。Juice=Juiceメンバーの中にトウキョウ出身者は2人しかいないが、地方出身者が集まり渦巻き彷徨う霞む街としてのトウキョウが浮かび上がる。タイトルとグループの性格と楽曲の雰囲気が合致した良曲としてランクインです。
3位 雨宿りのエピローグ / つばきファクトリー :2pts.
河西さんの声がとにかく良すぎる。音の少ない中で歌い出すところでグッと引き込まれる。切なさの表現にかけては彼女がハロプロ随一なのではと思う。つばきファクトリーにも最近フェス振りした激しめの楽曲が多くなってきたと感じるが、これは初期の儚くも強さを秘めた雰囲気を漂わせており、懐かしさとともに芯を感じた点で推したい一曲。
4位 最KIYOU / モーニング娘。'24 :1.5pts.
スイングしていますねえ。ピザというときはナポリにしてるから。夏のハロコンの初っ端を飾ったこの曲、山﨑さんの声で幕が開く。サビの盛り上がりの後ろでちょっとスカしたようなシンセが流れて、その温度差も楽しい。横山さんのラップ、なんかノリが好きなんですよねえ。
5位 WORKER讃歌 / BEYOOOOONDS :1pts.
ちょっと前まで末っ子グループで、歌ありダンスありお芝居ありの面白ソングやらお勉強ソングを担当し、ときどきオーケストラと共演して…という夢に包まれたイメージのあったBEYOOOOONDSさん。メンバーにお姉さん世代が増えてきて、年相応に働く境遇の曲があっても良いのではないかという狙いはぴったり。歌詞を聴き取ると、週末目がけて頑張るしかないオタクの日々を慮ってくれているようにも思えるし、アイドルという特殊な労働に従事するメンバー自身のことを歌っているようにも読める。リズムの軽やかさは、悲哀に気づかないよう走り続けるしかない労働者の思いをあらわしているようにしか思えない(いやそんなことはない)。
間奏でのコールは受け入れ難い。労働の哀しみを茶化すにはまだ自分は未熟なので。
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