楽曲部門
1位 間違いじゃない 泣いたりしない / つばきファクトリー :3.5pts.
2番終わりからそのままDメロに突入しつつ、ラストフレーズの「忘れたいのにAh」というきしもんのフェイクっぽいハイトーンで感情を高めつつ、クロスする形で落ちサビに突入。
静かに落ちサビが続くなか、そのラストフレーズ「歩む 次のステージof love」からくる完全無音のブレイク。気持ちの切り替え宣言をも感じさせるブレイクから、でも「間違いじゃない!」と強めに歌うことで、気持ちの引きずりが演出される。
この一連の感情の起伏に思わぬ効果を発揮しているのが、先のブレイク。音源では完全無音だが、ホールなどでの披露の場合、そのホール特有のナチュラルリバーブが、想いの残響となって響き渡る。この曲の特筆すべき点は、レコーディングでは強い意図を持って完全無音にしたところが、ホールでは別の(逆の)個性となって浮き立っているところ。
それによる聞こえ方の妙が味わい深い。
2位 アイノケダモノ / アンジュルム :2.5pts.
ジャングルビート感が今のアンジュにピッタリ。
テーマとである「肉食獣」も、決して下品な方向に行かないところも良い点。ややもすると、アイドルなのに下品なことをやっちゃうギャップで売り出しそうな方向性も、決してそうはしないところ(ならないところ)が好き。
3位 夢さえ描けない夜空には / BEYOOOOONDS :2pts.
加藤裕介氏によるアレンジ。
BEYOOOOONDSにおいては、グループの象徴とも言える「OVERTURE(アルバム1曲め)」の作曲である加藤さん。
吹奏楽系・合唱コンクール課題曲風と言われるが、個人的には加藤裕介「ごめんねシリーズ第四弾」で、「いとごめ」「わかごめ」「ビバ薔薇」で、この「夢よぞ」。ま、作曲か編曲かの違いはあるので、かなりこじつけではありますが。
そういう視点(聞点?)で捉えているので、この楽曲は合唱コンクール風吹奏楽というより、ビバ薔薇に近いディズニーマーチ。
4位 プライド・ブライト / Juice=Juice :1.5pts.
小細工してないJuice=Juiceらしいナンバー。
当初、イントロがどうしてもELTの『Feel My Heart』を彷彿とさせてしまい、馴染めなかったが、そこを忘れさせてくれるくらい、バックトラックの格好良さに惹かれた。
とはいえ、ごくごく普通の8ビート。だが、1Aがスネアのゴーストノートによる16ビート感、2Aはスネアを1発も使わず、ハイハットワークだけで16ビート疾走感を出している作り方も素直。
そうした期待を外さないバックトラックの曲って得てして飽きられやすいのだが、その実直なオケをねじ伏せるかのようなメンバーの魅力ある歌声に、聞く度に惹き込まれている。
5位 Survive ~生きてく為に夢を見んだ / アンジュルム :0.5pts.
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