楽曲部門
1位 Sister Sister / アンジュルム :4pts.
歌詞のテーマも、ストリングスが効いた華やかな曲調も、ダンスのフォーメーションも、歌割も、「こういうアンジュルムが見たかった!」がたっぷり詰まった2023年ベストソング。歌い上げるパートが多いのでメインボーカルを配置しているのかと思いきや、全員野球で挑むところから今のアンジュルムの自信が伝わってきた。十人十色の歌声をじっくり堪能できて幸せ。アイドル曲で題材になりがちな恋愛を「いつものとこに速攻集合」する口実にして、友愛や自分らしさをメインテーマにする歌詞は現代にぴったりだし、"BIG LOVE"を掲げるアンジュルムとの相性は抜群。主語を「うちら」にしているのもポイントで、アンジュルムっぽさがあるのはもちろん、曲全体に流れるカラッとした空気感を強調していて最高。
2位 行かなくちゃ / アンジュルム [竹内朱莉] :3pts.
竹内さんの声がスコーン!と飛んでいくのがとにかく爽快な一曲。60TRY部で1番だけ先行公開され、少し時間を開けてフル尺を聴いた時、<夢ができたんだ>という歌い出しでその先の展開を察してぼろっぼろに泣いた思い出。中でも<愛しくて 離れがたいのは 心を尽くしてきたから>という歌詞は名パンチライン。今後も卒業曲として歌ってもらいたいという堂島さん、たいせいさんの思いから、竹内さんに寄せすぎない作詞にしたらしいので、いつか他のメンバーにも歌ってほしい...。
3位 求めよ…運命の旅人算 / BEYOOOOONDS :1.5pts.
私がハロプロ楽曲に求めている多幸感がたっぷり詰まった大名曲。「旅人算」という特殊すぎるお題や唐突に始まる算数の文章問題など、ビヨ特有のトンチキ要素もふんだんに詰め込まれているが、そのへんてこさも愛おしくなるくらいメロディが良い...。ABサビだけでもグッときてるのに、ホイッスルボイスからのCメロはダイレクトに情緒に訴えかけてきてもうダメ。初見の時は「プラマイパラッパーってなんだよ」とツッコみながら泣いた。ベースレコーディングが村田シゲさんなのもポイント。
4位 ぶっ壊したい / アンジュルム :1pts.
これぞ中島卓偉!なハードロック。卓偉さんの提供曲史上最も激しいロック調で、歌詞も昔ながらの泥臭さがあり、アイドルに歌わせるには攻め攻めな一曲ではないかと思うが、そんな卓偉さんからの挑戦状を容易にモノにしてしまうのがアンジュルム。"Rock 'n' roll, come on, break it down now"と高らかに謳い、鬱屈とした世界に蹴りを入れる、今のアンジュに欠かせないキラーチューン。春ツアー「BIG LOVE」や竹内朱莉FINAL LIVEはもちろん、JAPAN JAMの一曲目が伝説すぎて一生忘れられないと思う。
5位 間違いじゃない 泣いたりしない / つばきファクトリー :0.5pts.
冬ハロに入ったオタクからの「今までにない曲調」という感想を小耳に入れ、いざ現場で聞いてみると確かに新境地。AメロBメロにかけてゾクッとするような低音が続き、サビで一気に開ける構成が特徴的。オクターブユニゾンや福田真琳さんのダークな英詞ラップなど挑戦的な要素がもりもりで、先輩メンバーと後輩メンバーの見せ場のバランスも素晴らしく、この1年でつばきファクトリーの新たなアンセムに育っている。今年は先輩メンバーが一気に三人卒業し、この曲の歌割も入れ替わることになるが、どんな編成になっても映えそうなくらいつばきファクトリーとの相性が良い。新進気鋭の作詞家・西野蒟蒻さんの代表曲になりそう。
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