楽曲部門
1位 Wake-up Call ~目覚めるとき~ / モーニング娘。'23 :3pts.
第一印象は歌詞が狙いすぎている感じがちょっと鼻につくなあと思ってピンと来ていませんでした。
解像度が上がったのは、11月3日放送のTBSラジオ「金曜ボイスログ」において番組パーソナリティであるシンガーソングライターの臼井ミトンさんが、この曲のprotoolsのステムデータを公開しながら一つ一つ嬉々として語っていたのを聞いてから。(語り尽くした結果、Aメロだけで持ち時間が終わりそうになってました。)
洋楽で流行っているa-haのTake On Meっぽいイントロは分かりやすいですが、サビ転調はYOASOBIの『アイドル』を意識しているとか、ラップパートのバックトラックはBLACKPINKっぽいとか、現代っぽい色んな要素が詰まりまくっていて、そこに気づくと印象が変わりました。
2位 間違いじゃない 泣いたりしない / つばきファクトリー :2.5pts.
英語の歌詞を歌う真琳ちゃんの印象が強く残りますが、それ以外のサビの歌割りも秀逸。特に1サビの、希空ちゃんの「君に恋した私」、理子ちゃんの「今はまだ痛むけど」、結心ちゃんの「この傷も次の季節に花咲かすため」のソロパートはこれしかないよねと思えるぐらいドンピシャ。
やっぱりこういうセツナ系の楽曲はつばきの真骨頂という感じがします。
3位 求めよ…運命の旅人算 / BEYOOOOONDS :2pts.
「運命の旅人」ならフレーズとしてありそうなところですが、「運命の旅人算」なるワードをモチーフに世界観を作って一曲書ききってしまう児玉雨子の腕力に感服。まさしく企画勝ち。
そしてこうした企画色強めな楽曲群を歌うメンバーの凄さに改めて感心します。
4位 HEAVY GATE / モーニング娘。'23 :1.5pts.
やっぱりインパクトがあるのは「孤独ガリータ」の1フレーズ。
曲の構成もユニーク。言ってみればABCDサビですが、どこでサビが来るか分かりにくい変態的な構成でクセになります。イントロでサビのフレーズではなくBメロが流用されているのも面白くて、Aメロ明けにイントロでも使われるメロディが出てくるのでここがサビかと思いきや実はBメロというギミックで、やっぱり変わっている曲だなと思います。
5位 バンビーナ・バンビーノ / 宮本佳林 :1pts.
楽曲がシンプルゆえに賛否が分かれるところだと思いますが、耳馴染みが良くて好きです。サビのフレーズは一聴するとトンチキで、作詞作曲同時に制作して出来たのならまだわかるのですが、詞と曲が別の人が作っているところが興味深いです。
こうしたキャッチーな楽曲は本人のポテンシャルに非常にマッチしていると思います。
あと、『おへその国からこんにちは』との親和性が高すぎ。「na na na na na na バンビーナ バンビーノ〜元気なのが取り柄」とつながって脳内再生されがち。
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