楽曲部門
1位 You're My Friend feat. KIKI / 浅倉樹々 (つばきファクトリー) :6pts.
音楽を聴いて泣くなんていつ以来だろう。
作品の主人公になりきって搾り出すように切々と歌い上げる樹々ちゃんの真摯な表現に何回聴いても涙が出てしまう。
BUONO!がオリジナルの楽曲ですが、適材適所のディレクションとは言い難くちぐはぐな印象だった原曲が、今回樹々ちゃんが歌ったことで胸に迫るこの楽曲の世界観がダイレクトに形になったと思います。
本作はカヴァーソングとはいえオリジナルを遥かに凌駕する名唱・名アレンジであり、また真のアイドルが歌う正統なアイドル楽曲という点でも極めて貴重な作品になったとも思います。
樹々ちゃんはオレのアイドルなので贔屓の引き倒しなのかもしれませんが、流れるような良質なメロディが枯渇し転調で切り張りした楽曲しか作り得なくなった現代に本作のような過去の良作を最適化した形で再リリースすることの意義の大きさも含めて、本年最高の音楽作品として1位に選びました。
2位 プライド・ブライト / Juice=Juice :1pts.
山崎あおいさんらしい派手な転調で初聴の印象は?だったのですが、聴き込むにつれ鈴木俊介さんアレンジの妙でドライヴ感溢れる爽快な楽曲との印象に変り、今ではJuiceのライヴ定番曲としてなくてはならない作品に醸成されたと感じています。
3位 Wake-up Call ~目覚めるとき~ / モーニング娘。'23 :1pts.
たった4分間の尺にイントロ・アウトロ含めてざっくり分けて15ものパートを詰め込むことでリスナーを飽きさせない展開と高速で疾走する爽快感を演出した本作は、近年のモーニング娘。楽曲の中でも出色の出来映えになったと思います。
4位 すっごいFEVER! / モーニング娘。'23 :1pts.
ヒラショー最高!これですよこれ、俊介さんのJAZZ/FUSIONテイストのスマートかつ技巧的なファンクとは異なるDISCO/HOUSE/ACID JAZZ 系ファンカーのヒラショーさんこそ、つんく♂さんの一番イイとこを引き出すアレンジャーなんだと改めて実感します。
それにしても中間のインストパートのお洒落さ美味しさは格別ですね。
5位 FUNKY FLUSHIN' / Juice=Juice :1pts.
恥ずかしながら達郎さんのオリジナルを聴いたことが無くリリースが発表されて慌てて聴いたという体たらくでしたが、結論から言うとオレにはJuiceヴァージョンの方がしっくりきました。
原曲が良いのは当たり前、その上でむせ返る様な熱気を帯びたDISCOサウンドのオリジナルとの差別化としてスウェディッシュスタイルのスマートなサウンドプロダクションにしたことでJuiceらしい華やいだ爽やかさが感じられる佳曲になったと思います。良曲というより佳曲と言いたくなるどこか品のある雰囲気が心地良いのです。
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