楽曲部門
1位 恋愛Destiny ～本音を論じたい～ / モーニング娘。'21 :2pts.
「このモヤモヤと それ以上の建前の正義感 頭に来るな いいヤツぶって」「愛を積んでも 愛を積んでも 愛はその場に 留まらない」つんく♂の創る歌詞世界では表向きの意味合いとは別に、頻繁にダブルミーニング、時にはトリプルミーニングの言葉が現れる気がするのだが。「恋愛」（のもたらす）「運命（Desitiny）」について「本音を論じたい」と当の「アイドル」である娘。達が一糸乱れぬ形で歌い踊りながら、このタイミングでファンであるオーディエンスに問い掛ける、と言う曲。その説得力。
2位 愛されルート A or B? / アンジュルム :2pts.
選ぶべきは「A or B?」「どっち」なのか「わかんない」と言いつつどちらにも「真実」は有るのだと言う事を、今までのハローには無い様な妖艶な表情と、またそれと打って変わってガーリーな顔付きの二つで歌う。ヒトには両方有って「片方だけ100%」なんかでは無いよと言う事を、ビッグバンド風なアレンジに乗せて軽快にまた強靭に痛快に駆け抜けながら教えてくれる一曲。
3位 涙のヒロイン降板劇 / つばきファクトリー :2pts.
自分は「涙のヒロイン」なんかからは「降板」するぞ、と言う事なのだが曲調アレンジはラテン風味を含む細かいビートでゴリゴリ進む。新加入４人を含むメンバーの体現するこのグルーヴィな感覚と歌が素晴らしくて曲全体に説得力が生まれ、表現力の幅が格段に広くなった「ニューつばきファクトリー」が誕生。
4位 フレフレ・エブリデイ / BEYOOOOONDS :2pts.
１２人になってまだ３年ちょっとなのだが既にグループパフォーマンスに「円熟」味さえ感じられるBEYOOOOONDSに新たに加わった名曲。アイリッシュ風味の曲調とフィドルの活躍するアレンジ、衣装と揃え、CMタイアップの要望にもプロフェッショナルに添いながら、このグループらしい結束力とメンバーのガーリーな可愛らしさでオーディエンスを「フレフレ」と応援する、彼女達の新しいアンセム。
5位 きみの登場 / ハロプロ研修生 :2pts.
研修生は「ひとり一人がライバル」で「ひとよりも大きくアピール」が信条。それが「デビュー」を目指す為の厳しい現実。ではあるのだが、実際は大半のパフォーマンスがグループ（やユニット）等の集団で行われ、必然的に「ソロでは無く複数メンバーによる表現」を磨く事になり。そして、時として全員の「前へ進みたい、進む」と言うエネルギーとそれを促す良曲が出会うと、それらが素晴らしいパフォーマンスとして結実する。「きみの登場」の様に。とてもハロー！プロジェクトらしい。と思う。
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