楽曲部門
1位 愛は今、愛を求めてる / つばきファクトリー :2.5pts.
ブラスセクションが鳴っている感じとか、ハイハットがチキチキしている感じとか、カッティングのギターとか、ハモンドオルガンとか、インタールードでのピアノとか、音色がとてもリッチで、まさしく鈴木俊介アレンジによる正調ハロプロファンクの真骨頂。そこにyeahとかfu-とかの合いの手が入るのも楽しいです。
シングルカットでも良かったと思うぐらいワクワクする楽曲だと思います。
2位 こんなハズジャナカッター! / BEYOOOOONDS :2.5pts.
自分たちを含むアイドルの現状を、アイドルという立場で歌うメタな視点の歌詞。モチーフとしては、3年目のグループだと時期尚早だとも思いましたが、結果オーライ。同じくアイドルメタ視点の楽曲である『なんてったってアイドル』をそのまま歌詞に入れ込んでいるのもニクいところ。
1コーラス目のBメロでハロプロのグループ名が入っている部分の2コーラス目では、“坂道の途中 四つ葉クローバー 48枚 見つけたよ”はわかりやすいとして、“喜び一瞬に伝播する”で「BiSH」と「でんぱ組.inc」と入れ込むのが言葉遊びとして上手。
くるみんの「その台詞私が言いたカッター」のコメディリリーフもさすがです。
野沢トオルが発案した企画書が公開されているのも非常に珍しいと思います。(※星部ショウのハッケン!音楽塾【プレゼン#05】参照)
3位 このまま! / モーニング娘。'21 :2.5pts.
「てってって」という言葉遊びでまずグッとつかまれます。サビの字余りな感じが、音符には収まりきれない溢れる感情を表しているかのよう。
古くは名盤『プラチナ 9 DISC』でいうところの「グルグルJUMP」とか、『13カラフルキャラクター』の「ドッカ〜ン カプリッチオ」的な位置付けだと思うのですが、であるとするなら、ライブ要素が欠かせないと思うので、もっといろんな公演で披露されることを期待したいです。
4位 きみの登場 / ハロプロ研修生 :1.5pts.
明るい未来への期待感をあおる卓偉節。この楽曲が歌い継がれていくとして、高音フェイクは誰がやるのか、毎回見ものになります。
ファンクならではの疾走感もあって、ギターソロやパーカッションも気持ちいいです。
5位 泳げないMermaid / アンジュルム :1pts.
近年のアンジュルム楽曲に多くみられる、80年代後半から90年代初頭の歌謡曲テイストの楽曲。
作詞した井筒日美さんによると、「泳げないMermaid」は「淋しい熱帯魚」からの連想だそうです。でも最初に聞いたときは、池田聡の「モノクローム・ヴィーナス」が頭をよぎりました。
サビ直前の転調の雰囲気とか、シンセサイザーの音色が懐かしさを感じさせます。
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