第19回ハロプロ楽曲大賞'20 >> 個人ページ 月野にこ

投票者情報


ニックネーム:月野にこ


楽曲部門


1位 KOKORO&KARADA / モーニング娘。'20 :4pts.
  私たちは、作者の創意工夫や楽曲の壮大な世界観をただちに理解できないときに、己の咀嚼能力の無さを棚に上げて「スルメ曲」だなんだと呼んだりする。しかし、このスルメのように思われたが実は活きの良い鮮魚は、音楽的教養のない私にも咀嚼を待たずに衝撃として身体に入り込み、五臓六腑を痺れさせたのである。心電計の無機質な波形のごとく刻まれるEDMサウンドが曲の未来を希求する気持ちの高ぶりを表しながら、愛が大きく成長しすぎるときの不安を繊細に紡ぐ。あらゆる感情が骨の髄まで浸透して頂点に達したとき、血液も神経も入り込めない心の奥の奥を表現するようなドラムを排除した鍵盤中心の音が静かに残る。月並みな言葉で言えば、「こんな音楽を聞いたことがない」の一言に尽きる。Yes KARADA赴くまま「見ないフリしているかも」の歌詞を見返り美人の降臨にした佐藤優樹氏の感性にはただひれ伏すのみである。
2位 あなたが選んだもの、あなたが選ぶもの / 和田彩花 :3pts.
  恐れることなく言うと、私は和田彩花さんを何も知らない。彼女が音楽界に、アイドル界にどんな革命を起こそうとしているのか。彼女の人生観がどれほどアンジュルムの後輩たちに影響を与えているか。彼女の学びがどれほど深いのか。何も語ることができない私は、ただの外野でしかない。そんな外野が、まるで初めて出逢う絵画から目が離せなくなるように、音楽に吸い込まれる感覚を得た。彼女の選ぶ言葉たちは、華美な装飾を好まない。夢見る15歳のような幼気さを残しながら、白黒淀んだこのグレーなシティで揺らぐことなく歩み続ける強さをさり気なく、しかし惜しみなく示してくれる。ネオンの中を自由自在に泳ぐように、彼女の細く甘く優しい声と母性と小女性を同時に感じさせる旋律が溶け合って浮遊する。受容も革新も妥協しない和田彩花という存在を世に知らしめるにふさわしい楽曲だと信じている。
3位 ミラー・ミラー / アンジュルム :1.5pts.
  4:14の間ずっと最大瞬間風速が更新され続ける。メンバー全員の年齢がプラス5歳に見えてしまうファッショナブルなオトナっぽさと、ずっと何にも変わらずたった一人の誰かを待つ初心な気持ちが交差して完成する名曲。身体を揺らさずにはいられない洗練されたサウンドを背景に、歌詞は鏡越しに映る女の子の本能を切れ味鋭く暴く。すっぴんにされた臆病な本心はもっと生々しくて目を背けたくなる露骨さを持つはずなのに、どういう訳だかそのエグみはメロディーの軽快さに上手に包まれている。サウンドと歌詞のトータルコーディネートが卓越しているバランス感覚の良い楽曲を歌うのは、やっぱりアンジュルムしか居ないと納得する。
笠原桃奈氏の落ちサビ歌割「マスカラ落ちてる」は、年齢プラス5歳どころでは済まない。アイドルの成長曲線というよりは、ベテラン女優が品質にこだわる基礎化粧品を宣伝するときの貫禄に匹敵する。
4位 好きって言ってよ / Juice=Juice :1pts.
  もちろん良い方の意味で裏切られたのである。なんとなく、令和のアイドルが歌うには古い感じがするのだ。消費にもちょっとした刺激にも慣れてしまった時代で生き急ぐ慌ただしい気配があるというか。Juice=Juiceというグループが、どこか現実離れした女の花園が似合う「選ばれし私達」じゃなかったら歌っていてもちぐはぐになってしまいそうな曲。それでいて、冷めた言葉の中から突然現れる赤裸々な本音たち。あざとく歌いすぎてもあしらうように歌っても上手くいかないであろう難しい感情表現を歌の中に落とし込める松永里愛・工藤由愛コンビの新人離れした威圧感ったら。2番ソロパート「くたくた」の4文字で大勢の人の記憶にしがみつく宮本佳林の凄みったら。
5位 ポップミュージック / Juice=Juice :0.5pts.
  麗しい歌唱力の超人たちが、あまりにも清々しいポップの極みを歌い上げる。「初めて聴いたのに妙に懐かしくて」「どうあれぐるぐるアタマに廻っている」とはまさにこの楽曲そのもの。再生回数を増すごとに、まるで昔からずっと親しんできたような気分を覚える。楽曲そのもののキャッチーさはもちろん、カバー曲に対してどこまでも真摯に向き合い、声質の違いがバランスよく楽曲にハマっていくJuice=Juiceだからこそ歌いこなせる1曲なんだろう。「鳩 Po Po Po」まで本気なところに、彼女たちの全力の魅力を感じさせてくれる。高木紗友希の「ちゅるちゅるぷにゅタピオカミルクティ」に意味なんか考える方がダサい。ひたすらポップが身体を揺らす高揚感と、歌声が染み渡る快感を味わうだけである。

MV部門


1位 ミラー・ミラー / アンジュルム :3pts.
  
2位 KOKORO&KARADA / モーニング娘。'20 :2pts.
  
3位 ビタミンME / BEYOOOOONDS :1pts.
  

YouTube部門


1位 CZ2(植村あかり&佐藤優樹)のお題トーク!! 前編 (2020/06/06) | コラボ | 佐藤優樹 (モーニング娘。'20) / 植村あかり (Juice=Juice) :3pts.
  
2位 CZ2(佐藤優樹&植村あかり)のお題トーク!! 後編 (2020/06/06) | コラボ | 佐藤優樹 (モーニング娘。'20) / 植村あかり (Juice=Juice) :2.5pts.
  
3位 モーニング娘。'20 15期メンバー 祝!!加入1周年特別企画【新メンバーお披露目の日の秘蔵映像大公開!!】 (2020/06/21) | モーニング娘。'20 | 北川莉央、岡村ほまれ、山﨑愛生 :2pts.
  
4位 石田亜佑美、佐藤優樹(モーニング娘。'19)が、2019秋ツアーファイナル公演、追加グッズをご紹介!! (2019/12/02) | モーニング娘。'20 | 石田亜佑美、佐藤優樹 :1.5pts.
  
5位 【特別企画 #15】Juice=Juice 未公開LIVE/「KOKORO&KARADA」佐藤優樹ボーカルREC/笠原桃奈 tiny play back MC:稲場愛香&平井美葉 (2020/07/29) | ハロ!ステ | :1pts.
  

推しメン部門


佐藤優樹 / モーニング娘。'20
  「人間を敵するのは全然怖くないけど、、。地球を敵にしたら怖いと思うよ、、。」(原文ママ)こんなことを考え付くアイドル、いや、こんなことを考え付く人間、そうそうお目にかかれるもんじゃない。私たちが今瀕している危機を地球規模で考え、憎むべきは人間ではないと言われているようなそうでもないような、とにかくこの文章に出逢って以降コロナに対する怒りを鎮めることができるようになった。平和を愛する心を歌うモーニング娘。の曲を、誰よりも理解しようと努め、ソロ曲という新しい挑戦に目を背けず歌い続けるあなたの言葉だから、私は救われたのだと思う。こんな時代が終わっても、ずっとあなたの活躍が私のお守りです。