楽曲部門
1位 人間関係No way way / モーニング娘。'20 :3pts.
コミュニケーションの難しさ。それは言語を道具とした人間の宿命。
言葉に込めた念いや意味が、その通りに相手に伝わらない落胆と焦燥。
そんな時は、とりあえず「無理...」と、意味で受けずに
「ノーウェイウェイ」と音に逃げてみる。
そんな雨子の歌詞。
うら若き女子なら実生活でも使えそうなワードだが、オレは...w
そういった歌詞世界を、意に介さずにノリで押し通ろうとする
ハロファンクの雄、鈴木俊介のアレンジも効いてますね。
2位 ミラー・ミラー / アンジュルム :2.5pts.
「唱えて独り 鏡よ鏡 マスカラ落ちてる…」
普通なら「鏡よ鏡」の後は「世界で一番"カワイイ"人は、誰?」だが
この歌の主人公は、問いかける前にマスカラが落ちる。
もはや何が自分の魅力なのか判らない混乱のダンス。
アンビバレンツに引き裂かれる思考を鏡像を見つめて統合しながら
最終的に「君が見抜いて」と、相手に丸投げる。
自分の魅力を感じ取るのは他者であり、その他者の反応を鏡像として
自分の魅力を確認するしかないという精神分析的世界。
それを鼓動のように支えるヒラショーの"ビート"。
渋い仕事しますね。
3位 好きって言ってよ / Juice=Juice :2pts.
「好きって言ったら 「ありがと」じゃなく 好きって言ってよ 同じ温度で」
この命題の解は"偽"だ。
互いの念いの分量は、同じにならずに常にズレる。
だから切なく、苦しい。
コロナ禍でよく見る非接触型の温度計のような、恋愛温度計があれば
「熱い」とか「冷たい」と言い合いながら同じ温度に出来るんだが。
でも、それはそれで面倒くさそうだw
4位 青春の花 / こぶしファクトリー :1.5pts.
こぶしファクトリーに対する、はなむけの楽曲。
だがコロナ禍の今、この楽曲の歌詞が心に染みて、鼓舞される。
こぶしファクトリーは無くなってしまったが
こぶし的な何かは、今後もハロプロの中に残っていくだろうと思う。
5位 抱きしめられてみたい / つばきファクトリー :1pts.
止めどなく来る妄想に煽られて、沸点直前にまで高まった熱。
妄想が、念いを鎮める方に向かわない、恋愛に慣れない"この感じ"が良い。
「こんにちは」「さようなら」
恋愛を、毎日のように学校で交わす挨拶みたく感じるようになったら、世も末だ。
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