楽曲部門
1位 トウキョウ・コンフュージョン / PINK CRES. :3pts.
引用が多分にあっても作り込みが浅い星部ショウの曲にいままで感心したことはありませんでしたが(最近の DAW だと、過去の楽曲風のパーツを組み合わせて、それなりの曲がつくれますが、まさにそういう感じ)、これはその欠点があまり気にならなかった。編曲者の癖がきわめて強いのでしょうか。十年以上まえのハロプロ曲の再解釈という感じ。
2位 人生、すなわちパンタ・レイ / アンジュルム :2.5pts.
曲だけ見れば、往年の熱血ロボット・アニメや特撮ヒーローものの主題歌になりそうなファンキーな昭和アニソンの趣き。アンジュルムのキャラクターにすごくあっています。前山田がこの曲調をアンジュルムのために選んだのは完全な正解でしょう。この路線で新曲は本家、渡辺宙明先生にお願いしたい。
3位 Be lonely together / アップアップガールズ(2) :2pts.
みなさん、ご指摘のとおり、なぜこの曲がモーニング娘。に来なかったのかが不思議。最近のつんく EDM だと最良でしょう。つんくと編曲者ともに近年のダンス・ミュージックをフォローしていないのか、2010年代中盤ぐらいまでの EDM のイディオムに縛られていますけれども、その限界があっても良い曲だと思います。アプガ(2)がこれからも良い曲をもらえることをいのっています。
4位 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? / Juice=Juice :1.5pts.
曲自体にはあまりおもしろみはありません(ライブで個々の歌唱力の見せ場をつくれる曲ではあります)。個人的な世界を歌詞にしてはいけない、素材としてはその世界から始めても、個を超える歌詞を書かないといけない、という阿久悠の言葉を思い出しました。女性の独白体なのだけれども、一人の世界にとどまらない歌詞。
5位 私を創るのは私 / アンジュルム :1pts.
パンタ・レイが昭和アニソンなら、こっちは平成以降のアニソン風。橋迫鈴ちゃんが大好きなジョジョ五部のオープニング、ストリングスを入れたアニソン・ハードロックを意識したのか(私私はハードロックではありませんが)。作編曲者の KOUGA はテレビ朝日ミュージックの人で、ここの人は編曲を破綻なくきれいに仕上げるイメージですが、そのイメージどおりの出来。ただアンジュルムにはおとなしすぎたかな?
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