第18回ハロプロ楽曲大賞'19 >> 個人ページ アルマ

投票者情報


ニックネーム:アルマ


楽曲部門


1位 高輪ゲートウェイ駅ができる頃には / CHICA#TETSU :4pts.
  鉄道という硬派なテーマとアイドル性の高い4人組、というギャップを歌詞の世界観に落とし込むのは至難の業とも思えるが、高輪ゲートウェイ駅という元年アイドルにふさわしいホットなトピックをとっかかりに、これから駅が開業するというまさにこのタイミングを捉えた「駅ができる頃には私を彼女にしてね」、駅ができることにより所要時間が増えることを捉えた「気持ち伝えられるかな一駅分だけ長くいられるし」、開業時期と二人の別れの時期が符合することによる「駅ができる頃には少し寄り道しようね」、情景が目に浮かぶような品川、大崎という駅のチョイスなど、トピックを切り口とした世界観、時間軸の広がりに圧倒された。「どんな名前だって耳に馴染んでくるものよ」というちょっぴりの皮肉や、「赤羽橋高校」の所在地が田町近辺と思われることなど、偶然の要素も含め細部まで作り込まれた歌詞には脱帽である。職業作詞家はかくあるべしと思わされた。
2位 ポツリと / Juice=Juice :3pts.
  中島卓偉の提供曲に一般的なロック、パンクといったイメージを裏切った、展開のあるミディアムバラードに仕上がっている。サビで突如転調しストリングスの4つ打ちを基調にした壮大なアレンジへと変貌するのは一見「ポツリと」のタイトルとそぐわないようにも思えるが、メンバーの切なさをはらむ歌唱が怒涛の中に一人取り残される孤独を感じさせる。本作では中島自身の歌唱によるコーラスワークは鳴りを潜め、メンバーのユニゾンでの高い歌唱力を存分に堪能できる仕上がりとなっていることも印象的。金澤朋子と高木紗友希がフィーチャーされる場面が多いが、この二人の声質はJuice=Juiceのパフォーマンスを特徴づける重要な要素であると改めて感じられ、新メンバーや卒業メンバーを取り上げた他2曲と好対照をなしている。アレンジの妙もあろうが、似た特徴を持つ「愛・愛・傘」も含めて中島卓偉楽曲とJuiceの歌唱力の親和性を感じさせる一曲。
3位 都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて / CHICA#TETSU :2pts.
  本作では特に洗練されたメロディとアレンジに特徴が見られる。ガタンゴトンと長いトンネルを走っているかのかようなシンセの打ち込みが続くAメロ、その中にひょこっと顔を出す独特な転調のBメロ。とにかく口ずさみたくなるようなキャッチーなサビのメロディ。そしてゴージャスなコーラスとシンセストリングスの使い方等、アイドル性が高い4人の歌声を活かしきったメロディ、アレンジとなっている。ここまで作り込まれたアレンジにも関わらず、イントロがシンプルに警笛を模したと思われる(?)電子音の打ち込みからアカペラで始まっているというのも、何度聞き返しても冒頭からワクワクさせてくれる効果をもたらしている。転調を提示する音やポイントとなるソロをほとんど担当する、西田汐里のアイドルらしさもありつつ立体的で豊かな歌声が作曲者や編曲者の意図にぴったりハマっており、気持ちいい。何度でも聞きたくなる一曲。
4位 Come with me / こぶしファクトリー :0.5pts.
  このアルバムに収録された全ての曲においてこぶしファクトリーの歌唱力がいかんなく発揮されており、もっと世に広く評価されるべきグループであると強く思う(とともに一般受けするグループ名とならなかったことを残念に思う)のだが、この曲については音楽事務所たるアップフロントの面目躍如というべき、素晴らしい演奏陣によるグルーブ感あふれるバックトラックがひときわ存在感を示している。演奏の高ぶりにも負けない広瀬彩海のブルージーな中音の響きは単なるアイドルグループの歌唱の域にとどまらないレベルだろう。
5位 いとし いとしと Say My Heart / アンジュルム :0.5pts.
  マナーモード、泣けないぜ…、Uraha=Loverといったクール路線のとどめを刺すような一曲。1音目の和音からおしゃれでワクワクするようなイントロ。シンプルなリズムにうねるベースが踊りだしたくなるようなグルーブを生み出している。クラブにかけてクールに踊ってみたい。

MV部門


1位 眼鏡の男の子 / BEYOOOOONDS :2pts.
  
2位 ニッポンノD・N・A! / BEYOOOOONDS :2pts.
  
3位 アツイ! / BEYOOOOONDS :2pts.
  

推しメン部門


江口紗耶 / BEYOOOOONDS / CHICA#TETSU
  とにかくかわいい。そして声がいい。デビュー当初のファミ通配信では黙々とゲームに打ち込む姿に大丈夫か、と心配したが、最近のラジオではハキハキとその可愛らしい声を聞かせてくれており、これからメンバー間で発揮されている関西人キャラを見せてくれるようになると更に魅力が増していくだろう。歌割りは現在あまりもらえていない印象だが、研修生発表会では安定した歌唱も見せていたし、個人的には「夏の陣ZIN」での「書いては消してのI love you」で見せた愛くるしいパフォーマンスが脳裏から離れないので、音程の安定性と表現力に磨きをかけ、今後特にCHICA#TETSU曲やそれに類するキュート路線な楽曲においてその真価が発揮されることを期待したい(西田汐里という大きな壁が立ちはだかるが)。