楽曲部門
1位 Vivid Midnight / Juice=Juice :3pts.
しょっぱなのサックスでいきなり引き込まれる。第一印象がまず「ハロプロっぽくない」。K-POPっぽいと言われていたけど、個人的にK-POPの音作りがとても好きなので好きになるのに時間はかからなかった。
「塗って剥いで塗って」がマニキュア、「熱して巻いて熱して」がヘアアイロンとわかり、「かわいい」を獲得するための自分磨きに余念がないことを補強する。でもそれって「誰のための美貌なんでしょう？」ですって。うまくできすぎとちがいますか。
つんくの「かわいい」と児玉雨子の「かわいい」には隔たりがあるけれど、この曲調からして今のJuice=Juiceには児玉式かわいいの方が断然似合っていると感じる。
つんくが書くJuice=Juice曲の詞は「強くなりたい少女」像の傾向があるので好対照。
2位 表面張力 ～Surface Tension～ / つばきファクトリー :2.5pts.
この曲を初めて知ったのは、アプカミのベースレコーディング。ハロプロの、ましてや笹本氏のスラップベースときたら、もうハマらないわけがない。
聴こえてくる断片が逐一胸を衝く。番組のコンペでできたものをフレッシュなつばきファクトリーさんが歌うというストーリーも、とてもよく絡んでいる。
「なんやかんや」の反復や、「やんややんや」「イヤイヤイヤイヤ」の重なりがリズムよく、スピードが最後まで落ちない。カラオケで歌うと肺が死ぬ。
歌詞の内容は何となく、『就活センセーション』で就職を決めた若手OLの日常の疲れが滲むような感じでしょうか。
3位 46億年LOVE / アンジュルム :2pts.
ユニゾンで腹から声を出して歌えるディスコソング、個人的な今のアンジュルムさんのイメージにぴったりすぎて、同グループから今年はこれしかないと直感した。
音が楽しいだけの軽薄な曲かと思えば、歌詞もいちいち刺さる。「もしも争いのない未来 誰かが堪えてたら意味ない」、ほんまやで。ラブ&ピースを標榜するハロプロの中でも最もストレートに叫ぶ本グループのアンセムになって欲しい。
4位 ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番 / モーニング娘。'17 :1.5pts.
自己肯定感が低そうに見えてめちゃくちゃプライド高い「私」、すごくめんどくさい子だけど実はよくいるよなぁ〜よく表してるよなぁ〜と舌を巻く。
「協奏曲第5番」というタイトルも秀逸だ。冒頭からいきなり「可愛くない 可愛くない」と強迫神経症的に畳み掛け、第1〜4番まで静かに育ててきた狂気が爆発する。しかしバックで激しく叩かれている鍵盤が曲の高潔さと上品さを保っており、それが「協奏曲」のクラシカルな語感にぴったり。
去年ノミネートされていたら堂々一位。丸一年経っても全然色褪せないし飽きないから、今年こそ投票の価値がある。
5位 今夜だけ浮かれたかった / つばきファクトリー :1pts.
あ〜何だこれ『はじめてのチュウ』じゃん〜スカとか苦手なんだよな〜、という残念な第一印象。しかし第一印象が悪ければ悪いほど、そこから上昇することしかない。
特に落ちサビ前のブリッジなんかもう情念渦巻いて息切れて最高じゃないですか。
レコーディング映像とMVも含めて総合的に好きになってしまった一曲。
つばきファクトリーさんたちのすぐ後ろにTAKUIが透けて見える。
あ〜これもまたスラップベースじゃん〜好きになっちゃうじゃん〜
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