楽曲部門
1位 46億年LOVE / アンジュルム :3pts.
もしもSMAPの曲をBerryzが歌ったら?という設定が思い浮かぶ軽快なディスコソング。
児玉雨子氏の女性目線から描かれるエゴな恋愛感情が、悠久の時へと跳躍するエスプリに富んだ歌詞。
ハロプロ初登場の林田健司氏が、遠慮なく楽しんで創ってる様子が伝わってくるのが嬉しく、鈴木俊介氏のファンキーな才腕が炸裂するホーンアレンジとの相性も抜群。お祭りソングに飢えていたファンの心を掴み、ライブでの盛り上がりも狙い通り。ハロプロ屈指の個性派グループアンジュルムにしか歌えない楽曲であり、今年を代表する一曲に相応しい。
2位 Uraha=Lover / アンジュルム :2.5pts.
どこかビーイング系の楽曲を彷彿させるシティポップ。
山崎あおい氏の等身大でセンシティブな楽曲を福田花音先生から男性ホルモン多めと評されたアンジュルムのメンバーが2チームに別れ、時にフェミニンに、時に情熱的にパフォーマンスを繰り広げる。
トワイライトに包まれた街角で描かれる恋人たちの別れに、むせび泣くギターソロが哀愁を湛え、まるで一本のショートフィルムを観ているかのように情景が浮かんでくる、ドラマチックな傑作。
3位 待てないアフターファイブ / カントリー・ガールズ :2pts.
「恋とマシンガン」に代表される90年代渋谷系のハロプロ流解釈というか、王道曲へ再構成したネオアコへの切り込みはあるようでなかった。
Berryzの「ガールズタイムス」といいアイドルとスウィングジャズの相性の良さを再確認。
4位 銀色のテレパシー / Juice=Juice :1.5pts.
日曜の昼下がり、ふらりと寄った場末の中古レコード屋の片隅に
埃をかぶっているアイドル冬の時代のシングルレコードを見つけ、
それが宝物の発見であった喜びを想像してみてほしい。
ELOからインスパイアされたであろうスペーシーなアレンジがバブル世代を郷愁に誘う。宮本佳林ちゃんは21世紀最後の正統派アイドルだ。
5位 君の好きなひと / 鈴木愛理 :1pts.
芸暦15年目の再出発を華やかに彩る、アルバム曲のきらりと光る逸品。
聴いた誰もがaiko的な楽曲との印象を持つだろうが、ミドルヴォイスを活かした愛理の歌唱は、繊細さとみずみずしい感性の両立が見事で、このリリカルなラブソングを完全に自分のものとしている。彼女はロックナンバーよりもアコースティックポップの方が適しているように思う。
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