楽曲部門
1位 待てないアフターファイブ / カントリー・ガールズ :4pts.
恋愛の胸弾む思いを、ジャズのリズムに乗せるという構成がにくい! 「遠い海へ行くよりも 毎晩駅で会いたいよ」という冒頭の歌詞でつかみはオッケー、そこから展開される4分間は曲も歌詞も完璧。揺れる気持ちや不満も混じえながら描かれる歌詞の内容は「あなたに会いたい」それだけ。アイドルソングってこうあるべきものでしょう! しかもそれを、アイドルソングの定石になりがちな学校とか街角とか海とかじゃなく、駅の片隅のカフェあたりでの女性の独白として成立させているのが奇跡。もはやこれは、ハロプロの青春胸キュン全肯定ソングの個人的1位である「スキちゃん」の、JDもしくはOL版と言ってもいいのではないか? これを成立させた製作陣、そしてカントリー・ガールズに拍手を送りたい。これだけの歌が歌えるポテンシャルを秘めたグループなんだぜ!
2位 春恋歌 / つばきファクトリー :2pts.
タイトルも歌詞もメロディも、ベタすぎるほどにまさしく「春の恋の歌」なんだけど、単純に素晴らしい。間奏明けのBメロの、さおりん→りさまる→おみず というパートの受け渡しが歌詞も含めて最高。ライブやイベントで見る時、間奏のきしもんの振り付けに合わせて両手を出したり引っ込めたりするのが密かに好きです。
3位 純情cm(センチメートル) / つばきファクトリー :1.5pts.
こういうアップテンポ&切ない路線の曲は個人的に好きだし、つばきファクトリーにはこういう路線が似合う気がします。間奏開け、各メンバーがパートを渡しながらどんどん曲が張り詰めていって、りさまるのセリフ「告白しても、いいですか?」で頂点に達し、さおりんの歌声でふっと解放される曲展開は、何度聞いても最高。
4位 TOKYOグライダー / Juice=Juice :1.5pts.
「夜の街」感が溢れる一曲。Juice=Juiceでなければ歌えない一曲。Aメロの最初「光る夜景の一つ一つに人生がある」の一節を歌うるーちゃんの声はまさしく「切り込み隊長」という感じがします。
5位 Uraha=Lover / アンジュルム :1pts.
曲名通り、すれ違う男女の心の裏表を丁寧に描いた良曲。あやちょが歌う「お互い様の嘘を 神様は裁けない」という一節は、ハロプロに限らず今年聞いた曲の中で一番印象に残ったフレーズの一つ。あやちょ本人に限らず、今年は納得しづらい卒業(発表含む)があったけれど、オタの側もそういう別れの一つ一つに、本当に誠実に向き合っているだろうか。結局推し変したりしながら続けている人も多いんじゃないだろうか。オタ一人一人が、アイドルに対して「お互い様の嘘」を抱えているんじゃないだろうか。そんなことを考えたりしました。
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