楽曲部門
1位 邪魔しないで Here We Go! / モーニング娘。'17 :6.5pts.
つんく曲にたまにある「こんな楽曲他で聞いたことないし、どういう脳みそしてればこんな楽曲書けるのか」という感覚をひさしぶりに味わった曲。初めて聞いたときには、とにかく表と裏が入れ替わる譜割の難しさ、17/16や7/8になっていたり、無音休符を随所にいれたり。シンセベースを表に裏に入れることで、「楽曲をぐちゃぐちゃ」にするのは時代に逆行するという意味でももはや発明だと思う。古典プログレをアイドルがやったらどうなるか、という一つの究極型ともいえる。
細かいポイントとして、間奏明けの佐藤優樹ソロは異次元だ。インストを聴くとよく分かるが、ほぼ無音のバックで奇天烈なリズムを刻まなければならず、ハロプロ楽曲史上最凶難易度のソロだと思う。このソロに限らず、他のアイドルグループ(モー娘。OGでも難しいだろう)がやったら空中分解してしまうほどに先鋭的、誰も知らない未開拓の世界を見せてくれる覇王つんく楽曲。
2位 ジェラシー ジェラシー / モーニング娘。'17 :2pts.
印象的なストリングの入れ方が松井寛っぽいな(実際は大久保薫編曲で違うけど)、ブラスの音も入れ方もいつものハロプロ印だな、でとどまるかと思いきや、音数が少ないラップ部分に今までのハロプロにはあまりなかった要素がつまっている。ギターのカッティングだけで強引に進めていくのは、ChicのNile Rogersを彷彿とさせる(というか音のトーンや切り方といいめちゃくちゃ意識しているだろう)。「赤羽橋ファンクって、けっこうベースで押し切るやん。でもギターカッティング推しも作れるんやで」というつんくの声が聞こえてくる。
また、過去の楽曲のラップパートというと、抱いてよ! PLEASE GO ONや浮気なハニーパイのような「突っ走る」系か、Loving you Too muchのような「アイドルラップ系」が多いように感じたが、この楽曲は間奏としてじっくりHands upさせる作家陣の意図が感じられる。
3位 魔女っ子メグちゃん / アンジュルム :0.5pts.
4位 笑って / つばきファクトリー :0.5pts.
5位 地団駄ダンス / Juice=Juice :0.5pts.
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