楽曲部門
1位 ジェラシー ジェラシー / モーニング娘。'17 :5pts.
長きにわたってハロプロ楽曲ファンを虜にしてきた「ハロプロ×ファンク」のフォーマット。その2017年流の最新スタイルをつんく♂×大久保薫タッグがきっちりと提示してくれた。ブルーノ・マーズあたりの流行りの洋楽のエッセンスを取り入れる感度の高さが復活したこともうれしい1曲だった。とはいえあくまで根底にあるのは、これまでの作品と地繋がりの歌謡曲的メロディーとブラックなリズム感で、他のアイドルには簡単には真似のできない「老舗の名店の最新作」が普通に聴けるというありがたさに感謝して、今年の個人1位にチョイス。
2位 The Curtain Rises / ℃-ute :3pts.
(おそらく五月雨的な発注で、)最近は締めくくり曲ばっかりかかされているつんく♂さんが、自身がプロデュースしたこれまでのメンバーの中でも屈指のパフォーマーに仕上がった5人に対して、『最後のツアーのオープニング曲』というテーマで出した一つのアンサーはお見事。テンポ自体はそこまで高速ではないもののパーカッションを強調してダンサブルな印象に仕上げたアレンジや、ヲタの掛け声の位置すらもコントロールする手腕は一日の長ありとしか言いようがない。オリジナルメンバーで聴ける期間がわずかしかなかったことが残念すぎる1曲。
3位 二の足Dancing / アップアップガールズ(2) :1pts.
ハロー本体への反骨精神がテーマだった(仮)に対して、(2)では1周回ってハロプロフォーマットをやってみました、というmichitomoさんの円熟味と遊び心が感じられる1曲。大ネタまっさらブルージーンズを下敷きにして、意味ありげなセリフと鼻リコーダーの飛び道具までついてお得感満載。さぐりさぐりフォーマットを探して、結局「優等生」に仕上がった初恋サンライズとのコントラストの差も面白い。
4位 Fiesta! Fiesta! / Juice=Juice :0.5pts.
デジタル配信や謎MVなどネックになる要素がたくさんある中、勢いのあるメロディー・アレンジ、何より本人たちの気合の入った歌唱で、Juice=Juiceでしか表現できない曲になったのでノミネート。アイドルのラテン曲というのは路線が迷走したときの目安なので、来年は安定感のある楽曲のリリースがあるというなという期待も込めて。エリックラップも注目ポイント。
5位 就活センセーション / つばきファクトリー :0.5pts.
タイトルだけ発表されたときによぎった狙いすぎ感も、リクルートスーツ姿のパフォーマンスへの若干の上すべり感もあったものの、このテーマをミドルテンポのファンクに落とし込んだことで、今のハロプロらしさが強調された今年らしい1曲。デビューイヤーでフレッシュなつばきファクトリーだからこそ、こなれすぎていない就活生らしさがあるのも◎。
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