楽曲部門
1位 VIVA!! 薔薇色の人生 / カントリー・ガールズ :3.5pts.
彼女たちの置かれている現実と理想との二重写しであるがゆえに、一層明るさの背後に潜む諦観を、意識せざるを得ない曲である。しかし、そうであるだけに、厳しい現実を肯定的に受け止めさせてくれるだけではなく、むしろそれを自分の力に変えてくれる、そういう力を与えてくれる名曲でもある。
2位 邪魔しないで Here We Go! / モーニング娘。'17 :2.5pts.
別れる覚悟を決めた女と、その女の覚悟が分からずに形だけ女に歩み寄ることで、今の関係を維持しようとしている男、その男に対して冷たくあしらう女。まるでモーニング娘。からすっぱりと旅立とうとする娘を、邪魔しようとする自己中心的なオタクたちに向けての、訣別の宣言であるようだ。ただし、この宣言自体が強気なふりをした背伸びでもある、ということも暗示されており、二面性のある面白い歌詞である。それは、編曲においても、歪みが演出されており、決心が揺れていることが楽曲的にも表現されている。
3位 Fiesta! Fiesta! / Juice=Juice :2pts.
情熱を解放せよというのは、まさしく、うまさはあっても、こじんまりとまとまってしまっていて、振幅の乏しい、面白みに欠ける、従来のJuice=Juiceのメンバーに向けての呼びかけであるとともに、新生Juice=Juiceとして、新しく生まれ変わるための起爆剤としての役割を果たすことを期待して、提供された歌だと思える。
4位 シャララ! やれるはずさ / こぶしファクトリー :1.5pts.
時間制限のある中で、どれだけのことができるのか、それはまさしくアイドルという旬のある存在が、常に考えておかなくてはならないことである。今していることに集中できなかった者は、脱落していくしかない、それがアイドルという厳しい競争世界の掟であり、いなくなった三人は、残った者たちへの戒めともなろう。ある意味アイドルたちに対する厳しさを持った、それでいて親心のある歌である。
5位 初恋サンライズ / つばきファクトリー :0.5pts.
言葉遊びの面白い歌である。つばきの前途を祝福するとともに、彼女たちの初々しさ、元気よさが前面に出ている、メジャーデビュー曲としては、屈指の傑作だと思われる。
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