楽曲部門
1位 チョット愚直に! 猪突猛進 / こぶしファクトリー :4pts.
概念的なくくりだった「浅草橋ファンク」を、ある意味で再定義したようなファンキーチューン。作曲家として成熟したヒャダインが、曲の構成やことば選びなど、それもまた概念的だったつんく♂サウンドの構造を研究して、新鋭のハローの作家陣よりも的確にとらえてみせた手腕にはしびれました。古参も納得の楽曲だったんじゃないでしょうか。もはや様式美の領域に入ったアレンジも◎。
トリプルA面曲が3曲ともほぼ同じ路線、BPMだったのは、セカンドシングルとしてどうなんだろうと思ったけど、勝負曲はすぐにでもリリースしたいという制作チームの自信の表れだったんでしょうかね。
2位 KEEP ON 上昇志向!! / Juice=Juice :2.5pts.
今年はダンス☆マンアレンジの曲がいっぱい聴けて幸せでした!笑 ヒャダインが「チョット愚直に…」で体現した「赤羽橋ファンク」の完コピの次の一手として、今のハロー制作陣の意向に寄せた軌道修正感はさすが。
王道過ぎる元ネタが大仰にならないのは、パフォーマンスにグループの円熟味すら感じさせるようになった今のJ=Jだからこそなのかな。11月7日の武道館本編ラストに持ってきたのも納得の多幸感でした。
3位 大人の事情 / NEXT YOU :1.5pts.
良くも悪くも「武道館」のドラマがあったことは、2016年のJ=Jには大きな転機だったでしょう。哀愁感漂うマイナー調のメロディに太いベースとダンスビート、久しぶりの「THEつんく♂曲」でした。劇中歌だったので、いつもよりこってりした歌詞も、世界観があるからそれもまたよしかな。
こういうのがまだまだ聴きたいと思ったので、この曲に投票します。いまだについ「愛子!」ってコール入れたくなっちゃいますね 笑
4位 泡沫サタデーナイト! / モーニング娘。'16 :1pts.
2016年のハローを代表する曲は間違いなくこれでしょうね!OTT、わき愛、WiL?、と幾度となく2010年代の代表曲を生み出すべく仕掛け続けられてきた中で、これでやっとハロー好き以外の人の耳に届くようなモーニング娘。の曲が生まれたなあと感じた1曲。
「つんく♂っぽい」から脱却して、「じゃあハローらしさって何?」と突き詰めて、やっと手駒に入ったのがこのファンク路線でしょう。時代の変わり目をさみしく感じつつ、来年はこれを超える新しいジャンルの代表曲に出会えるのを楽しみにしたいと思います。
5位 愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間 / アンジュルム :1pts.
インパクトのあるタイトルや、イマドキ感な歌詞もあるけど、何より純粋にバックトラックの良さで選びました。平田祥一郎さんや大久保薫さん達と長年育ててきたハロー謹製EDM風歌謡曲の概念を一足跳びでいきなり超えちゃったなあと。ハロステで公開されたMVを一聴して、凝りに凝ったバックトラックに愕然としたのを強烈に覚えてます。曲の終わりまで計算して丁寧に打ち込んで作られてて、何度聴いても飽きない作りがすごい。
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