楽曲部門
1位 泡沫サタデーナイト! / モーニング娘。'16 :4pts.
ハロプロのお家芸である赤羽橋ファンクが炸裂する、これぞ王道のクラシカルハロプロソング。
モー娘。全盛期を思わせる景気の良いサウンドに、全アイドルファンが「待ってました!」と歓喜の声を上げた。
作詞作曲はハロ楽曲としては初めての起用となる赤い公園・津野米咲。
自身も根っからのハロプロファンということで、ツボを突いた絶妙な仕事が成されている。
キャッチーな振り付けをマネした『踊ってみた』動画や、MVに登場する金ピカデカ文字を使ったコラージュ画像が話題となり、一時は大泡沫ブームが訪れる程のリアクションを得た。
ハロプロ時代の再興を予感させるバブリーな勢いを持った秀曲。
2位 次々続々 / アンジュルム :2.5pts.
ダンサブルなエレクトロサウンドが輝く、アンジュルムの新たな代表曲。
児玉雨子作の歌詞からは、変わりゆく状況に惑わされずシーンの最前線に立ち続けようというグループの覚悟が感じ取れる。
歌にラップに決めゼリフと様々にスタイルを変えながら披露される自由自在なヴォーカルワークは驚異。
所謂四つ打ちビートの楽曲でここまで多角的なリズムを感じさせるのはお見事としか言いようがない。
新メンバー:上國料萌衣の加入直後とは思えない堂々たるパフォーマンスも光る。
いまや娘。と並んでハロ内トップグループへと成長したアンジュルムの確かな実力を証明した、渾身の名トラック。
3位 チョット愚直に! 猪突猛進 / こぶしファクトリー :1.5pts.
ハロプロ内きってのライブアクトが放った、必殺のアップテンポファンク!
ヒャダインこと前山田健一が作詞・作曲を手掛けた外向きの楽曲を、メンバーが得意の力強い歌声で表現。
セットリストに欠かせない鉄板曲へと仕上げることに成功している。
この曲を引っ提げ各アイドルフェスを荒らし回ったこぶしファクトリーはライブアイドルシーンで広く認知され、古参アイドルヲタクの『ハロプロ還り』を助長することともなった。
渋みと遊びを兼ね備えた絶妙なベースプレイ、全編に渡って響き渡る狂乱のハモンドオルガン等、凄腕ミュージシャンによるバック演奏も聴きどころ。
4位 どーだっていいの / カントリー・ガールズ :1pts.
オールディーズテイストの楽曲を得意とするカントリー・ガールズが、より一層本格的なロカビリーに挑戦した意欲作。
激しくスウィングする歯切れの良いビートと阿鼻叫喚のシャウトが楽しいパーティソングだ。
総じて高い能力を誇るカントリーのメンバーだが、この曲のMVPが船木結だという事に異論がある者は少ないだろう。
その小さな体からは想像も出来ない程の男らしく野太い歌声が、我が道を行く豪胆でロックンロールな生き方を提示したリリックと素晴らしくマッチしている。
彼女たちが偉大なる音楽的レガシーを掘り起こし続けてくれる事を、これからも期待するばかりである。
5位 Dream Road ~心が躍り出してる~ / Juice=Juice :1pts.
コンテンポラリーダンス風のコンセプチュアルな振り付けが鮮烈な印象を残す、彼女たち独自の表現によるJ=J流応援ソング。
御大つんく♂が最先鋭のEDMに挑戦した作品と言われているが、そのセンスはEDMの枠を軽々と超え、殆ど未来的な境地にまで達してしまっている。
繰り返されるメッセージと浮遊するシンセリフがヒプノティックな陶酔感を生み出し、聴くものを神秘の世界へと連れ去る。
個性的な楽曲が多いJ=Jディスコグラフィーの中でも一際異彩を放つ、独特の味わいを持った一曲。
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