楽曲部門
1位 恋はマグネット / カントリー・ガールズ :3pts.
キラキラしたシンセのサウンドやジャジィなギターのフレーズ、全体のリヴァーブ感などが1980年代サウンドを思い起こさせ、これまでカントリー・ガールズが歌ってきたオールディーズ・ポップス路線とは別の「懐かしさ」を感じます。もちろん、ただ懐かしいだけでなく、間奏では現代的なダンスミュージックのテイストが取り入れられているのもいいアクセント。「ユラリ」「フワリ」「キラリ」と似た響きを重ねて主人公の揺れる心理を表現した歌詞も素敵です。そして年長組と年少組の声の対比も含めたカントリー・ガールズのメンバーの声のバランスが曲の魅力を一層引き立てていると思います。
2位 The Vision / モーニング娘。'16 :2.5pts.
フィルターを通したようなピアノの音に乗り、効果音のような浮遊感のあるサウンドが飛び交う中で歌い出されるメロディは、どこか「まどろみの中で心に浮かぶ本当の気持ち」のように感じられます。そしてサビでクリアになった音の中で力強く歌われるのは、覚めても忘れることのない「決意」。
3位 Dream Road ~心が躍り出してる~ / Juice=Juice :2pts.
冒頭からどんどんとかたちを変えていく音像空間。しかもいくつかのレイヤーに分かれて変化していくことで、まるで異なるいくつも時間と空間が同時に存在しているような感覚を生み出している。そしてそのサウンドは、希望だけなく不安や迷いなど相反するいくつもの感情を同時に抱えつつも、凛々しく「夢を追え」と言い切る強さを象徴しているようにも思えます。それは「弱さを知った上での強さ」。
4位 気高く咲き誇れ! / つばきファクトリー :1.5pts.
冒頭のエフェクトがかかり左右に飛び交うボーカル、三連符を多用したメロディなど、最初に聴いたときに「引っかかる」ポイントの多い曲でした。「遊び 誘い 無視 あくび噛みつぶし」のような若干やり過ぎ感もある脚韻の歌詞も耳に残るフックとなっています。インストバージョンでバックトラックだけを聴くとシンセのサウンドの選び方が面白いところもポイント。
5位 One and Only / モーニング娘。'15 :1pts.
エレキギターのリフが前面に出されているのは最近の娘。の曲ではむしろ異色な感じもあるかも。ギターのリフをメインにすることで生まれるロック感とデジタルなダンスミュージックとが巧みに融合を果たしているように感じます。特に間奏でハードさのあるギターのフレーズにデジタルならではのエディットを施しているところが印象的。なによりメインのギターのリフが「弾きたくなる」感じなのが魅力的でした。
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