楽曲部門
1位 今すぐ飛び込む勇気 / モーニング娘。'15 :4.5pts.
娘。の曲にしてはアクのない曲で、そこに物足りなさや娘。らしくないと感じる方もいると思います。しかし、そのアクのなさがいまの娘。'15の13人のまっすぐさと重なって、苦悩や挫折、嫉妬といったビターな感情を歌いながらもこの上なく正直で透明な曲になったと思っています。メロディの流れの中での自然な転調も心地よく、ギターを中心としつつもエフェクト処理で生っぽさを抑えたサウンドが娘。さんたちの声のエモーションを浮き立たせ、つよく訴える力を生み出していると思います。
2位 夕暮れは雨上がり / モーニング娘。'15 :2.0pts.
失恋(と、それに象徴される別離、喪失)の歌ではありますが、歌詞はそれを越えて一歩を踏み出す「決意」を感じさせます。イントロからAメロ冒頭でメジャー感の明るさをほの見せるサウンドも歌詞のイメージを後押ししているよう。サビで使われるスケールから外れたピアノの音は決意をしても襲い来る不安を象徴するようで、だからこそ最後の「未来へ」とそのあとに続くフレーズにさまざまな想いを感じます。
3位 ドンデンガエシ / アンジュルム :1.5pts.
投票対象期間にリリースされた曲の中では個人的にもっとも「ハロプロっぽくない」感じのした1曲。それがアンジュルムの声で歌われることでほかのジャンルではない「アンジュルムの曲」になっていると感じました。ユニゾンの力強さはアンジュルムならではだと思います。ベースは5弦ベースを使っていると思うのですが、巧みに低音を使ったフレーズの組み立てが気持ちいいです。
4位 次の角を曲がれ / ℃-ute :1.0pts.
本来カバー曲ではありますが、℃-uteと作詞・作曲者である中島卓偉さんとのある種のコラボレーションにもなっているように感じます。生楽器を中心としたサウンドに卓偉さん自身によるコーラスワークで広がりが加えられたサウンドが℃-uteのボーカルと溶け合ってひとつの音となっているようで実に魅力的です。
5位 こんな愛しちゃ / 吉川友 :1.0pts.
「出会いによって変わっていく自分」を歌う、切なくもあたたかなミディアムナンバー。吉川さんのシンガーとしての魅力が堪能できる1曲だと思います。相手との関係を具体的に描写せずに想像させる歌詞に巧さを感じます。“帰りたくないよ。あぁ、私は、 あなたのいない思春期なんか。”という歌詞の一節にはやられました。
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