楽曲部門
1位 乙女の逆襲 / アンジュルム :5.0pts.
低音域からサビの上コーラスの音の広がり感、間奏の突然の転調、そこからの盛り上げ、エンディングの「Lalalala...」での後を引く余韻。
次に何が来るのか分からないサイコサスペンス映画のような緊張感、おどろおどろしい雰囲気、迫力、異質さ・・・。
圧倒的な音の作り込まれ方には感動を禁じ得ない。アイドルの楽曲から、作曲家とアレンジャーのミュージシャンとしての魂さえも感じさせるような一曲。
児玉雨子氏による作詞も、虎視眈々と逆襲を狙うしたたかさと、今時の少女の心理とが上手く表現されていて、曲に負けない出来上がりになっている。
「逆襲」というテーマをこれ以上ない程にモノにするアンジュルムの底力にも感動だ。
2位 マリオネット37℃ / アンジュルム :2.0pts.
細かな曲構成から歌詞の一節まで、全てが、美しすぎる世界観を見事に描き出している。
聴き終えた頃には、名作映画や文学を見/読み終えたような感慨に包まれる。
3位 愛・愛・傘 / Juice=Juice :2.0pts.
どこかレトロな雰囲気漂うメロディに少女の純粋な乙女心をうたったナンバーだが、これが中島卓偉作詞作曲という点でも注目したい。
スッと入ってくるキャッチーなメロディが決して陳腐にならない作り込まれ方には流石は卓偉というところだ。作詞は、卓偉氏が語っていたように、女性目線の恋愛曲を作る難しさを乗り越えて、バッチリと聴く人をキュンとさせる仕上がりになっていて、どこかつんく♂イズムさえ感じさせる。
メンバー5人が並んでスタンドマイクに簡単な手振りで行うLIVEでのパフォーマンスも、曲そのものが持つ歌詞や雰囲気をしっかり味わうことが出来るし、歌に専念するメンバーの真剣な表情は意外にも新鮮で、おおいに楽しむことができる。この点は、複雑なフォーメーションや激しくキレのあるダンスでのパフォーマンスが推されている近年では尚更、改めて「歌」の持つ力と、それを歌うアイドルの魅力に気付かされるのではないだろうか。
4位 ドスコイ! ケンキョにダイタン / こぶしファクトリー :0.5pts.
5位 青春小僧が泣いている / モーニング娘。'15 :0.5pts.
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